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心当たりがないのに頭皮にかさぶたができる原因

更新日:2016.12.09
公開日:2014.02.27
ドクター画像
この記事の監修者
大井町皮フ科形成外科 院長 千代倉友博

頭皮のかさぶたは多くの場合、脂漏性皮膚炎だと言われています。マラセチア菌というカビの一種が関与していると考えられています。原因を探り、正しく対処しましょう。ここでは、その原因と対処法について、ドクターの監修のもと詳しく解説します。

頭皮のフケやかさぶたはどうやってできる?

頭皮にかさぶたができる原因

頭皮のフケやかさぶたに悩まされている方も多いかと思います。そもそも、フケやかさぶたの正体は何なのでしょうか?

原因の1つに脂漏性皮膚炎が考えられます。

脂漏性皮膚炎とは脂漏性湿疹とも言い、脂(あぶら)の分泌が盛んな顔や頭皮などに湿疹が出る病気です。この脂漏性皮膚炎にはマラセチア菌というカビ(真菌)の一種が関与していると考えられています。

カビと聞くと不潔なイメージを抱いてしまうかもしれませんが、誰の皮膚にも普通に住み着いている皮膚常在菌で、正常な皮膚では大人しくしています。

しかし、このマラセチア菌は脂が大好き。皮脂が過剰分泌されると、この菌が増えて皮脂を分解する際に頭皮を刺激し炎症が起こります。これを脂漏性皮膚炎を言い、フケやかゆみが出ます。痒いからといってガリガリ掻いているとかさぶたとなるのです。

頭皮の脂漏性皮膚炎の原因

では、具体的に頭皮の脂漏性皮膚炎の原因を探っていきましょう。

■間違ったシャンプーの仕方をしている

あまり頻繁にシャンプーをしていないのは論外ですが、毎日シャンプーをしていても間違った洗い方をしていると逆に頭皮トラブルの原因になります。

正しいシャンプーの仕方は「頭皮にいい正しいシャンプーの仕方」のページをご覧ください。

■不規則な生活習慣やストレス

暴飲暴食や寝不足、ストレスは皮脂の分泌を増加させる原因となるため、マラセチア菌のエサを増やしてしまう結果になります。

■ビタミンB2、B6の欠乏

脂質の代謝を促進し皮膚や爪、髪などの再生に関与するビタミンB2と、脂質のほか、たんぱく質の代謝にも関与するビタミンB6が不足すると、皮膚の代謝が行われず頭皮かさぶたの原因となります。

バランスの良い食事をすれば不足することはない栄養素ですので、食生活を見直せば改善できます。

■患部を掻いてしまう

かさぶたは、傷口を治そうと血液が固まりカバーしている状態。痒いからといって掻いてしまうとかさぶたが剥がれ、なかなか治らなくなってしまいます。どうしても痒い場合は医師の診察を受け、治してもらいましょう。

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