美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

口臭が原因で考えられる病気(9)逆流性食道炎

更新日:2016.12.09
公開日:2014.05.16
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

胸やけや鼻にツンと来るような口臭がするなら、それは「逆流性食道炎」が原因かもしれません。でも、逆流性食道炎とは一体どんな病気なのでしょう? そこで今回は、逆流性食道炎の症状や口臭との関連性などについてご紹介していきます。

逆流性食道炎ってどんな病気?

のどと胃をつないでいる「食道」は、口から入った食べ物を胃に送り込む役割を果たしています。通常は一方通行になっていますが、何らかの理由で胃液や腸液が逆流して食道に流れこむと、食道の粘膜がただれたり、炎症を起こしたりする「逆流性食道炎」になってしまうのです。

逆流性食道炎の症状でもっとも多いのは、胸の辺りが焼けるように感じる胸やけですが、その他にも締め付けられるような胸の痛み、のどの違和感、咳や喘息、ゲップ、胃もたれなどの症状が出る場合もあります。

逆流性食道炎による口臭

逆流性食道炎になると、酸っぱい液体がのどの奥や口の中にまで上がってくる「呑酸(どんさん)」という症状が起こることもあります。このとき、上がってくる液体は、鼻にツンと来る刺激臭がするので、息に混じってその臭いが出てしまい、口臭が強くなることがあります。

内臓の不調で口臭が強くなるときは、大抵の場合、内臓で発生したガスや臭い物質が血液に取り込まれ、全身をめぐって肺にも到達し、そのせいで呼吸が臭うようになります。

ですから逆流性食道炎のように、胃から直接上がって来る臭いで口臭が強くなるというのは、珍しいパターンと言えるでしょう。

最近は若者にも多い病気に

逆流性食道炎は、食道と胃の接合部分にある「噴門」がゆるくなったり、食道や胃の働きが悪くなったりすることで起こりやすくなるので、以前は高齢者に多い病気でした。しかし最近では、若い世代の患者も増えて来ていると言います。

その理由として考えられるのは、脂肪の多いものや甘いものの食べ過ぎで、胃酸の分泌が増えていること、ストレスの影響で、食道の働きが弱まっていることなどが考えられます。また、お酒の飲み過ぎや喫煙も逆流性食道炎の発生を促します。

逆流性食道炎の症状は、胸やけや胃もたれ、ゲップなどなので、軽く捉えがちですが、そのまま放置していると病状が進行して大変危険です。「おかしいな?」と思ったら、すぐに病院で診察してもらうようにしましょう。

オススメ記事

スキンケア基礎講座