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口臭が原因で考えられる病気(3)蓄膿症

更新日:2016.12.15
公開日:2014.05.21
ドクター画像
この記事の監修者
松下皮フ形成外科 院長 松下博明

慢性的に鼻の奥に膿が溜まる「蓄膿症」も口臭の原因になる病気の1つです。そこで今回は蓄膿症がどのように口臭に影響するのかや、蓄膿症の予防方法、耳鼻科での蓄膿症の治療になどについてドクター監修のもと紹介します。

蓄膿症ってどんな病気?

「蓄膿症」とは、鼻の奥に膿が溜まる病気のことです。私たちの鼻の周りには、「副鼻腔」と呼ばれる顔の骨が空洞になっている部分があり、ふだんは空っぽになっています。

しかし、ウィルスや細菌によってこの副鼻腔の粘膜が炎症を起こし、それが長引くと、化膿して膿が溜まり、慢性化して蓄膿症になるのです。

蓄膿症の症状でもっとも多いのは、鼻水や鼻づまりです。特に、黄色っぽいネバネバした鼻水が出やすくなります。

また臭いや味を感じにくくなる、頭痛や頭重を感じる、鼻や目の周りが痛くなるといった症状が出る場合もあります。

蓄膿症が口臭に影響するのは、副鼻腔に溜まった膿に強い臭いがあるからです。鼻と口は繋がっているので、その臭いが口から吐く息にも混じってしまうと考えられます。

また蓄膿症になると、鼻がつまりやすくなるので、無意識のうちに口でばかり呼吸をしてしまいがちです。その結果、口の中が乾きやすくなり、口臭が強くなってしまうこともあります。

蓄膿症を予防するには

蓄膿症は、風邪が悪化することで発症しやすいので、風邪をひかないようにすることが予防の基本になります。風邪が流行る季節は、マスクをするようにしましょう。鼻うがいで鼻の中に侵入した雑菌を洗い流すのもオススメです。

本来であれば、鼻は雑菌などを吸い込んだとしても、鼻水と一緒に排出できる機能を持っているものです。それができなくなるということは、免疫力が落ちているということ。

バランスの良い食生活や、質の良い睡眠、適度な運動などを心がけ、健康的な体づくりをしておくことも蓄膿症の予防につながります。

蓄膿症の治療は怖かったのは昔の話

昔は蓄膿症の治療というと、口の中を切開して膿や粘膜を取り除くという、大掛かりな手術が中心だったので、病院に行くのが怖いと感じる人もいるかもしれません。でも、最近では投薬による治療が主流です。

また、薬だけでは治らなかったり、鼻にポリープができていたりする場合は、手術が必要になりますが、鼻の穴から内視鏡を入れて、レーザーや超音波を使って行う「内視鏡手術」が普及しているので、体への負担は以前よりもずっと少なくなっています。

放っておくと、深刻な事態に陥ることもあるので、「蓄膿症かな?」と思ったら、すぐに耳鼻科で診察を受けましょう。

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