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足の角質が臭い理由

更新日:2016.12.09
公開日:2014.07.18
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この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

角質は、足の臭いを発生させる雑菌のエサとなります。日中、靴を履くことでムレ て柔らかくなった角質を、高温多湿の環境で増殖した雑菌がどんどん分解し、あの嫌 な臭いを出すのです。

角質が溜まると足が臭う

足の臭いが気になる人は、足の裏が白い粉をふいていたり、かかとが半透明で分厚く、硬くなったりしていませんか? これらは皮膚の表面から出てきた、古い角質です。

これらの角質は、足の臭いを発生させる雑菌のエサとなります。日中、靴を履くことでムレて柔らかくなった角質を、高温多湿の環境で増殖した雑菌がどんどん分解し、あの嫌な臭いを出すのです。

ところで角質ってなに?

人間の皮膚は、一番外側を覆っている「表皮」、表皮を支え、皮膚の形や弾力を保つ働きをしている「真皮」、さらにその下で皮膚を支え、肌に栄養を運んだり老廃物を排出したりといった働きをしている「皮下組織」の3層構造になっています。

表皮は絶えず生まれ変わっており、古い表皮は皮膚の表面に押し出されて剥がれ落ち、垢になります。これは肌のターンオーバー(新陳代謝)と呼ばれる仕組みで、表皮はだいたい28日毎のサイクルで新しく生まれ変わっています。

この皮膚の表面に押し出されてきた、剥がれ落ちる前の古い表皮を「角質」と言います。角質は平均0.02mm程度の薄い膜ですが、肌をバリアする機能と保湿する機能という大切な役割を担っています。

なんで溜まるの?

ではなぜ、足の裏の角質はあんなに分厚くなってしまうのでしょうか。それは、足の裏が常に外部からの物理的な刺激にさらされているからです。

相撲の力士は、画鋲を踏んでも痛くない、という逸話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。力士は常に素足で土俵に立っていますから、体が足の裏を守ろうとして角質層がどんどん分厚くなっていきます。その結果、画鋲を踏んでも神経まで到達しないほどの厚さになっているのです。

もちろん、普通の人はそこまで分厚くなることはありませんが、長時間の立ち仕事や、足に合わない靴などが原因で、足の裏に余計な刺激がかかると角質層は厚くなります。それが長期間に渡ると、角質層はさらに積み重なります。こうして足の裏に余分な角質が生まれてしまうのです。

足の裏の角質はこまめに取り除こう

立ち仕事などをしていれば、足の裏の角質が多く生成されるのはしかたのないことです。足の臭いを抑えるためには、こまめに角質を取り除くことが重要になります。

オススメは、角質を剥がすピーリング効果のある成分を含んだローションやジェルを使うことです。ピーリング効果のある成分には、サリチル酸や、フルーツ酸などがあり、角質を柔らかくし、剥がれやすくしてくれる作用があります。これらの成分を使って角質を剥がすことを、ケミカルピーリングと言います。

軽石やヤスリで角質を削る方法もありますが、必要な角質まで削りすぎてしまう恐れがありますので、あまりオススメはできません。ケミカルピーリングも、やりすぎは禁物。使う間隔は1シーズンに1回使うくらいで十分です。どんなに気になる場合でも最低でも1ヶ月は空けるようにましょう。

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