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足の臭いが原因で考えられる病気

更新日:2018.07.30
公開日:2014.07.18
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この記事の監修者
東京警察病院 医師 澤田彰史

臭いは、身体からのSOSでもあります。通常ならば、足の臭いが発生しないような環境でも臭いがしている場合は、別の病気が関係していることが考えられます。足の臭いが原因で考えられる病気は、主に「水虫」、「多汗症」、「内臓疾患や糖尿病」があります。

臭いは、身体からのSOSでもある

毎日きれいに足を洗っているし、日中のニオイ対策もしているのに、足の臭いが全然治まらない! そんな場合は、ひょっとすると病気が原因で臭っているのかもしれません。

臭いは、体からのSOSでもあります。通常ならば、足の臭いが発生しないような環境でも臭いがしている場合は、別の病気が関係していることが考えられます。足の臭いが原因で考えられる病気は、主に「水虫」、「多汗症」、「内臓疾患や糖尿病」があります。

水虫

水虫の人は足が臭い、というイメージがあるのではないでしょうか。しかし、水虫の原因菌である白癬菌は臭いは発しません。白癬菌はカビの一種で、もともと人間の皮膚には存在しない菌です。足の臭いの原因となるのは、もとから人の皮膚に住んでいる「皮膚常在菌」という菌です。

白癬菌と皮膚常在菌の好む環境は非常に似ています。どちらも高温・多湿を好むのです。ですから、足の臭いと水虫は併発することが多くなります。

足の臭いだけなら、足を常に清潔でムレないように心がけていれば抑えられますが、水虫ができてしまっていたら治療が必要です。

多汗症

汗をかくのは体温調節のためで、体温が高くなれば分泌され、体温が下がれば出なくなります。しかし、多汗症は、体温調節が必要ない時にも汗をかいてしまう、もしくは、体温が上がった時に必要以上の大量の汗をかいてしまうといった症状が特徴の病気です。

多汗症は、ある特定の体の部位にのみ発症する場合もあります。足の裏だけが過剰な汗をかいてしまう多汗症を「足蹠(そくしょ)多汗症」と言います。

汗を多くかくということは、それとともに古い皮脂や角質が流れ出ますから、足に住む皮膚常在菌の栄養源が多い状態になります。また、靴の中が皮膚常在菌の好む湿度の高い状態になりやすいのも、足の臭いの原因になります。

足蹠多汗症をはじめとする多汗症は、交感神経の失調が原因で起こります。また、精神的な影響も大きく、多汗症により周りの目が気になり、ストレスがかかることでさらに悪化するという悪循環も考えられます。多汗症が疑われる場合は、まずは皮膚科に相談しましょう。

内臓疾患や糖尿病

内臓疾患や糖尿病になると、体の免疫力が低下します。体が本来持つ抗菌力が弱まった状態になってしまいますので、足の臭いの原因となる菌が繁殖しやすくなってしまうのです。

ただし、内臓疾患や糖尿病の場合は、足の臭いだけでなく、口臭や体臭も同時に発生することが多いですので、足だけが臭うなら水虫や多汗症を疑うのが先決でしょう。

いずれにしろ、自分で対策を取ってみて、改善が見られないのなら専門医に診察してもらうのが最良の策です。足の臭いが気になるのなら、まずは発汗異常外来のある皮膚科に診てもらうとよいでしょう。

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