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カミソリ負けした痕がブツブツになる理由

更新日:2016.12.09
公開日:2014.07.25
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この記事の監修者
大井町皮フ科形成外科 院長 千代倉友博

カミソリ負けをした後にできる、赤いブツブツを毛嚢炎(毛包炎)といいます。毛嚢炎は、ニキビと間違われやすい発疹ですが、特徴としては、カミソリ負けをした部分にまんべんなく均一にできることが多く、表面は滑らかでニキビほど隆起していないことが挙げられます。

カミソリ負けのブツブツは「毛嚢炎」

カミソリ負けをした後に、赤いブツブツができてしまうことがよくあります。これは、ほとんどの場合、毛嚢炎(毛包炎)という炎症です。

毛嚢炎はニキビと間違われやすい発疹ですが、特徴としては、カミソリ負けをした部分にまんべんなく均一にできることが多く、表面は滑らかでニキビほど隆起していないことが挙げられます。

なぜ毛嚢炎ができるのか

カミソリの仕方が間違っていたり、切れ味の悪いカミソリを使ったりすると、肌に細かな傷がついてしまいます。そこから、人間の皮膚に住んでいる細菌(皮膚常在菌)が侵入し、炎症を起こしてしまうのが「毛嚢炎」です。自分が正しい髭剃りをできているか不安であれば「間違った髭剃り方法」をご覧ください。

毛嚢炎の原因となる菌は、主に黄色ブドウ球菌です。黄色ブドウ球菌は毛嚢炎以外の様々な表皮感染症や食中毒の原因にもなり、皮膚常在菌であるブドウ球菌の中では毒性の高い菌です。

しかし、通常の傷ついていない肌であれば、黄色ブドウ球菌は皮膚の中に侵入できないので毛嚢炎が発症することはありません。また、肌を清潔にしていれば皮膚表面の黄色ブドウ球菌の数は少なくなりますので、毛嚢炎のリスクも抑えられます。

毛嚢炎はどういう時にできやすいのか

カミソリ負けで毛嚢炎を起こしても、健常者であればそこまで悪化することはありません。しかし、様々な要因で肌の免疫力が下がっていると、さらに毛嚢炎になりやすくなってしまいます。

高血圧症・高脂血症・糖尿病などの基礎疾患があると、体の免疫力が低下します。傷口から入り込んだ黄色ブドウ球菌に対する抵抗力が低くなっている状態ですので、毛嚢炎が悪化しやすくなってしまいます。

また、アトピー性皮膚炎用のステロイド外用薬を塗布している方は要注意です。アトピー性皮膚炎用のステロイド外用薬は、肌の免疫抑制を促し、アレルギーを抑えようとする薬です。これにより、黄色ブドウ球菌に対する免疫力も抑えられ、毛嚢炎ができやすくなってしまいます。カミソリ負けが痒いからといって、毛嚢炎にはアトピーの薬を塗らないようにしましょう。

また、

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