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ワキガと足の臭いの関係

更新日:2016/12/09 公開日:2014/08/30

ワキガだと、足もクサイ!?

「ワキガの人は、足の臭いもキツイ」というまことしやかな噂話を耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。

いずれも、臭いのもととなるのは「雑菌」です。人間の皮膚には、皮膚常在菌という菌が住み着いています。これは誰の皮膚にでもいるもので、病原性は示さず、逆に皮膚を病原菌などから守ってくれている役割を果たすものもいます。

この雑菌は、体から分泌される様々な物質を分解する時に、臭いの原因物質を作り出します。これがワキガや足の臭いとなるのです。これだけ聞くと、やはりワキガの人は足の臭いもキツイのか!と思われるかもしれませんが、それは違います。ワキガと足の臭いでは、雑菌が分解する体からの分泌物がまったく異なるのです。

ワキガと足の臭いは原因となる汗腺が違う

ワキガの臭いと足の臭いは、どちらも嗅いだことがある人なら瞭然だと思いますが、まったくと言っていいほど違います。これは、ワキガの臭いは「アポクリン汗腺」、足の臭いは「エクリン汗腺」という異なる汗腺から出る汗が原因だからです。

アポクリン汗腺とは、ワキなどに集中して存在する特殊な汗腺で、ここから分泌される汗は通常の汗とは異なり、脂質やタンパク質などを多く含んでいます。これらをワキに住む常在菌が分解することにより、あのワキガの強烈な臭いとなるのです。

アポクリン汗腺は、遺伝的に持っている人とまったくない人が存在します。日本では、ワキガになるほどのアポクリン汗腺を持っている人は10%程度だと言われています。

一方、エクリン汗腺は、誰しもが持っている汗腺で、ほぼすべての体の表面に存在しています。エクリン汗腺から出る汗の成分は、ほとんどが水で、ミネラルや乳酸などが少量含まれています。

足の臭いは、このエクリン汗腺から出る汗が原因なのですが、雑菌は汗の成分を直接分解するのではなく、汗とともに流れ出る古い皮脂や角質を分解して臭いを発生させています。

エクリン汗腺は全身に存在するのにもかかわらず、なぜ足のみが臭うのかというと、足は普段から靴や靴下を履いて高温多湿の状態になっているからです。常在菌は高温多湿の環境が大好きで、靴の中でどんどん増殖します。さらに、高温になると汗をよくかきますので、雑菌のエサとなる皮脂や角質もどんどん流れ出てきます。これにより、靴を脱いだ時のあの強烈な臭いが作りだされるのです。

多汗症の人は、どちらも臭くなりやすい

普通の人は気温が上がり、緊張状態になることで汗が多量に分泌されますが、そういった周りの環境に関係なく汗をかく病気があります。これを「多汗症」と言います。

多汗症の人は、エクリン汗腺やアポクリン汗腺からの汗の分泌の量が体温調節に必要な範囲を超え、常に汗をかきます。そのため、ワキガと足の臭いが同時に起こりやすいのです。

ただし、多汗症だからといって、必ずどちらも臭う、ということではありません。多汗症とアポクリン汗腺の遺伝とは相互関係がないからです。あくまで臭くなりやすい、というだけで、ワキガと足の臭いは別物、と考えた方がよいと思います。

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