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頭皮ケアに重要なシャンプーの選び方と日々のシャンプーの仕方

更新日:2017.03.22
公開日:2014.12.26
ドクター画像
この記事の監修者
サッポロファクトリー皮フ科・スキンケアクリニック 院長 松本歩

頭皮ケアは、健康な髪を育むために継続して行いたいもの。ヘッドスパやマッサージなどの方法もありますが、やはり毎日のシャンプーが基本です。ここではドクター監修のもと、頭皮ケアによいシャンプーとその仕方について解説します。

頭皮ケアにおけるシャンプーの種類

シャンプーは主な成分の由来によって、以下のようにわけられます。

石けん系

アルカリ性のシャンプーで、安価ですが、皮脂を取りすぎる可能性があります。石けん素地のほか、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムもこの中に入ります。

高級アルコール系

市販のシャンプーの多くは、高級アルコール系です。泡立ちがよく、洗浄力が高い一方で、髪や頭皮の刺激になるという心配も。ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス-2硫酸アンモニウムなどが代表的な添加物です。

アミノ酸系

頭皮にも髪にも低刺激で洗浄力はそれほど高くありません。皮膚と同じ弱酸性なので、頭皮をいたわりながら洗えるのが特徴です。ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウムなどが代表的な成分です。

詳しくは『頭皮に良いシャンプーの選び方』をご覧ください。

頭皮ケアに適したシャンプーとは

頭皮ケアに適したシャンプーを選ぶなら、アミノ酸系がおすすめです。皮脂や角質を落としすぎることがなく、タンパク質を分解する力が弱いので、髪や頭皮をやさしく洗うことができます。また、アミノ酸は髪の構成成分でもあるので、これを補う作用も期待できますし、保湿力もあるため乾燥が気になる頭皮にもおすすめです。

アミノ酸系は他のシャンプーと比べて洗浄力が弱いので、よく泡立てるためにもシャンプー前にシャワーで頭皮の汚れや整髪料をきちんと落とすようにしましょう。また、汗をかいて汚れが気になるといった場合は、二度洗いするのもよいでしょう。

ただし、すべての人にアミノ酸系がよいというわけではなく、肌質などによっては合わないこともあります。脂性で皮脂をしっかり落としたいという場合は、アミノ酸系以外のものを選んだほうがよいこともありますし、整髪料で髪を固めたような場合もやはり洗浄力が高いシャンプーのほうがよいでしょう。

シャンプーは1種類だけに決めて使う必要はなく、スタイリングや季節の変化などによって使いわけてもよ

いものです。その時々に合ったシャンプーを選ぶようにして、適切な頭皮ケアをしましょう。

スカルプシャンプーとノンシリコンシャンプーの違い

スカルプ(scalp)とは、頭皮という意味で、スカルプシャンプーは、頭皮のことを考えてつくられたシャンプーのことを言います。一方、ノンシリコンシャンプーとは、シリコンが入っていないシャンプーのことです。シリコンというと、白っぽい色をしたゴムのような素材をイメージする人が多いかもしれませんが、「シリコンオイル」といって、とろみのある油のような状態にしたものが、一般的なシャンプーには配合されています。

スカルプシャンプーの中にも、ノンシリコンの製品はありますが、そもそもシリコンは、頭皮に悪影響を及ぼすような成分ではないので、スカルプシャンプーの全てがノンシリコンにこだわっているわけではありません。また、ノンシリコンシャンプーは、あくまでも、シリコンを配合していないシャンプーというだけで、頭皮ケアに特化した製品とは限りません。

頭皮環境をよくしたいのか、それともパーマやカラーリングの浸透をよくしたいのかなど、自分がシャンプーにどんな効果を求めているのかをよく考えたうえで、シャンプー選びをするようにしましょう。

近年注目される炭酸シャンプーの効能

炭酸水とは、二酸化炭素が溶け込んだ水のこと。二酸化炭素は分子が小さいので、皮膚から真皮や血管に浸透します。二酸化炭素の働きで血行が促進され、毛穴を引き締めます。頭皮の血行、代謝を促進し皮脂を浮き上がらせるので、汚れが落ちやすくなります。

また、二酸化炭素には皮脂を溶かす効果があるので、毛穴の皮脂や髪の毛についた汚れが取れ、頭皮を健康な状態にしてくれます。毛穴の汚れもしっかり取ってくれるので、においの防止にも有効です。

さらに、二酸化炭素は弱酸性であり、人間の肌も弱酸性なので、頭皮への刺激も少ないと言えます。

ただし、乾燥肌やアトピー肌など、皮脂の分泌が少ない方は炭酸シャンプーを行うと皮脂を落とし過ぎる可能性があるので避けたほうがよいでしょう。

育毛シャンプーの効能

育毛シャンプーとは、その名の通り育毛効果のあるシャンプーのことです。正式名称ではなくあくまで俗称ですが、育毛や発毛のことを考えて作られたシャンプーのことを指します。

そのため、ほとんどの育毛シャンプーでは洗浄成分も刺激の強すぎるものは避けられており、石けん系やアミノ酸系の界面活性剤が使用されています。さらには、育毛・発毛のためのケア成分が配合されており、育毛のための頭皮ケアを行うには一番よいシャンプーと言えるでしょう。

育毛シャンプーには育毛剤ほどではありませんが、アミノ酸や海藻エキスなどの育毛成分も入っています。また、保湿成分も入っており頭皮の皮脂の分泌を抑えてくれます。

しかし、育毛シャンプーの中にも「ラウリル硫酸Na」などの洗浄成分の強い石油系の界面活性剤が使用されているものがあります。これは頭皮への刺激が強く、育毛・発毛のために頭皮ケアをする方にとっては相性が悪い洗浄成分です。

頭皮への刺激の少ない、石けん系やアミノ酸系の界面活性剤が使用されていることを確認して、購入するようにしましょう。

育毛シャンプーの目的は、あくまで育毛のために必要な頭皮環境を整えることですので、髪の毛の生えるベースを作り、育毛剤などの栄養分が最大限発揮されるようにするのが育毛シャンプーの一番の役割です。

間違った頭皮ケアのシャンプーについて

適切な頭皮ケアをしているつもりでも、実は自分のシャンプーの仕方が頭皮を傷つけている可能性もあります。ここでは、どのようなシャンプーの仕方が間違っているのかみていきたいと思います。

(1)熱いお湯で洗う

髪も体も熱いお湯で洗うとさっぱりした気分になりますし、体を洗う延長でシャンプーをしている方も多いでしょう。しかし、頭皮にとって40度を超える熱いお湯は軽い火傷状態になり、それが炎症の原因になってしまいますので、理想の温度は38度です。冬場は少しぬるいと感じるかもしれませんが、頭皮のために熱すぎるお湯は避けましょう。

(2)シャンプー液を肌に直塗りする

シャンプー液を直に頭皮にすり込むと、洗浄成分が毛穴の奥に入り込んで落とし切れなくなったり、頭皮に残ったシャンプーが刺激になって、炎症を起こしてしまう場合があります。シャンプーをするときは、髪をしっかり濡らして、シャンプー液をよく泡立ててから使いましょう。

(3)爪を立てて洗う

かゆい時にはつい強めに洗いたくなりますが、頭皮より硬い爪で洗うと頭皮に傷がつき、爪の中の菌が傷口に入って炎症を起こしやすくなります。正しい洗い方は、指のはらで丁寧に頭皮を揉むように洗い上げるのがポイントです。

(4)十分にすすがない

シャンプーのすすぎ残しも、炎症やかゆみの原因になります。十分なお湯で、生え際から頭頂部、耳の後ろから襟足までしっかり洗い流しましょう。また、多くのトリートメント剤は毛髪用です。「頭皮にも使用可」という表記がないもの以外は、毛穴をふさぐ原因にもなるため注意しましょう。

正しい頭皮ケアのためのシャンプーの方法

頭皮の汚れは薄毛の大敵!正しいシャンプー方法で薄毛予防に励みましょう。

  1. ブラッシング
  2. ぬるま湯でながす
  3. 泡立ててからシャンプー
  4. 指の腹で揉むように洗う
  5. しっかりとすすぐ
  6. コンディショナーをつける
  7. しっかりとすすぐ

正しいシャンプーのポイントは頭皮環境を悪化させないように洗うということと、シャンプーやコンディショナーが残らないようにしっかりと洗い流すということです。また、毛髪や頭皮への刺激を抑えるため、アミノ酸系シャンプーなど育毛に特化したアイテムを使用することもおすすめです。

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