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加齢臭とは

更新日:2016.12.09
公開日:2014.12.26
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この記事の監修者
メンズスキンケア大学参画ドクター

加齢とともに強くなる体臭、俗にいう加齢臭とはどのようなものなのでしょうか?年齢を重ねると誰でも発生する可能性のある加齢臭について、ドクター監修のもと、詳しく解説します。

中高年の大半が気にしている加齢臭の正体とは?

加齢臭は、中年以降に気になり始める体臭の俗称です。では、加齢臭はなぜ起こるのでしょうか?

原因のひとつとされているのは、2-ノネナール(C9H16O)という物質です。ノネナール発生の原因となる物質は、皮脂の中にある9-ヘキサデセン酸で、9-ヘキサデセン酸が酸化・分解されることで加齢臭の原因となるノネナールが生成されるといわれています。

加齢とともに体臭が強くなるのは、年をとると共にノネナールを生成する9-ヘキサデセン酸が増加するためです。加齢臭の発生も、9-ヘキサデセン酸が存在する皮脂分泌量の多い部分からが多いといわれます。ただし、部位は人により異なります。

においの感じ方も人によって異なりますが、分解された9-ヘキサデセン酸は枯れ草のようなにおい、ろうそくのようなにおい、チーズのようなにおい、古本のようなにおいと例えられることが多いです。

ちなみに、50代から発生する枯れ草のような体臭に対して、30代~40代で発生する古い油のような体臭はミドル脂臭と呼ばれ、体臭の発生メカニズムも加齢臭とは異なります。

においに敏感な日本人

日本人は、諸外国の人々に比べて匂いに敏感な民族であるといわれています。その理由は、日本を含む東アジア圏の民族は、その他の民族に比べて体臭の元となるアポクリン腺の数が少ないためです。体臭がまったくないわけではありませんが、においがあまり強くないので、においの強い人に遭遇すると敏感に反応してしまうとされています。

また、日本には古くから香りを楽しむ文化があり、不快なにおいを嫌う性質を持っています。これも、匂いに敏感である理由のひとつと考えられます。流通している消臭剤の多さや、現在ブームを巻き起こしているいい香りのする柔軟剤などを見ても、日本人の匂いに対する関心度が諸外国よりも高いことがうかがえます。さらに、近年は除菌や殺菌といった雑菌を排除する意識も高まり、悪臭は不衛生であるという認識を持つ人も多くなっています。このように、日本人は不快に感じるにおいを嫌い、排除しようとする傾向が強い民族なのです。

また、最近の研究において、においに敏感な人は感情にも敏感であるとの発表がなされています。空気を読む文化、すなわち他人の感情を読み取ることを重んじる日本人特有の性質は、他人のにおいにも敏感に反応することと呼応するとも考えられますね。

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