美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

あごニキビのしこりとは

更新日:2017.05.17
公開日:2014.12.09
ドクター画像
この記事の監修者
メンズスキンケア大学参画ドクター

あごニキビの炎症が治ったと思ったら、ケロイドのような「しこり」ができてしまうことがあります。これは「肥厚性瘢痕」というものです。そこで今回は、肥厚性瘢痕ができる理由やその治療法をご紹介していきます。

あごニキビがしこりになる理由

しつこいあごニキビの炎症が治ったと思ったら、「しこり」のようなニキビ痕が残ってしまうことがありますね。これは「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」といって、一種のケロイドのようなもの。

繰り返し何度も、同じ場所で強い炎症が起こり、皮膚の深部にまでダメージが及んだときに、肌を再生するための組織が、過剰に生成されることでできてしまうものです。

ニキビ痕が盛り上がっていると、膿や皮脂がまだ中に溜まっているような気がして、手で押し出したくなる人もいるかもしれません。

しかし、肥厚性瘢痕の場合は、無理に押し出そうとすると、皮膚が傷ついて、余計にしこりが大きくなるので、やめておきましょう。

また、しこりになったニキビ痕は、セルフケアや自然治癒で、元通りになることはありません。気になる人は、皮膚科を受診することをオススメします。

病院での代表的な治療法

しこりになったニキビ痕の代表的な治療法には、次のようなものがあります。

内服薬…飲み薬では、抗アレルギー剤の「トラニラスト(商品名:リザベンなど)」が処方されるのが一般的です。トラニラストには、ケロイドや肥厚性瘢痕が増大するのを抑制したり、かゆみや痛みなどの症状を改善したりする作用があります。

塗り薬…ステロイド軟膏やヘパリン類似物質などが用いて、炎症を抑えます。

局所注射…患部に直接ステロイド剤を注射することで、赤身や盛り上がりを減少させる効果があります。ただし効果が強すぎると、ニキビ痕が凹んでしまうことがあります。

ニキビそのものの予防が大切

一旦できてしまったニキビ痕は、なかなか改善しにくいものです。肝心なことは、ニキビやニキビ痕ができてから慌てるのではなく、ニキビそのものができないように、予防していくこと。慢性的にニキビができるという人は、食生活の乱れや不規則な生活、ストレス、間違ったスキンケア、保湿不足など、何かしら原因があるはずです。

日頃の生活を振り返り、食事や生活習慣を改めていきましょう。また、自分ではよくわからないという人は、皮膚科医に相談することも大切です。

オススメ記事

スキンケア基礎講座