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ヘルペスが原因の口内炎とは

更新日:2017.04.19
公開日:2014.12.26
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この記事の監修者
ガーデンクリニック 顧問指導医 大庭英信

口内炎には、さまざまな種類のものがありますが、ヘルペスウイルスの感染が原因で起こるものもあり、これを「ヘルペス性口内炎」といいます。そこで今回は、「ヘルペス性口内炎」の症状や対処法などについてご紹介していきます。

ヘルペスって何?

「ヘルペス」とは、「ヘルペスウイルス」が皮膚や粘膜に感染して、水ぶくれができる感染症のこと。なんだかとても怖いウイルスのように感じるかもしれませんが、実はヘルペスウイルスは、誰もが感染しているウイルスで、人に感染するヘルペスウイルスのうち、単純ヘルペスウイルス1型には70~80%、2型には2~10%の日本人が感染していると言われています。

ヘルペス性口内炎とは?

この単純ヘルペスウイルス1型に、乳幼児が初めて感染したときに起こりやすいのが、「ヘルペス性口内炎」です。感染からすぐに発症するわけではなく、2~7日間ほどの潜伏期間を経た後、まずは、39度前後の高熱が2~5日続き、口や喉を痛がったり、歯茎が赤く腫れたりします。そして、解熱するとほぼ同時に、舌や口唇に口内炎が多発してきます。痛みは5~7日、症状全体は7日から14日ほど続きます。

どこから感染するの?

ヘルペスウイルスは、人との接触によって感染します。乳幼児の場合は、ウイルスを持っている母親のキスや、食物を通して、唾液から感染することが多いようです。また、単純ヘルペスウイルスは感染力が強いので、直接的な接触だけでなく、ウイルスがついたタオルやグラスなどを介しても感染します。

ヘルペス性口内炎を発症したら

ヘルペス性口内炎は、かなり痛みが強いので、発症した乳幼児は、飲んだり、食べたりするのを嫌がるようになります。このため、脱水症状を起こしやすくなるので、水分を十分にとらせるようにしましょう。

どうしても、水分摂取を嫌がるようなら、入院して点滴治療をする必要があります。ただし食事は、水分がしっかりとれていれば、そんなに食べなくても、心配する必要はありません。牛乳やプリン、アイスクリームなど、刺激が少なく、口当たりが良いものを少しずつ与え、食後はぬるめのお湯やうがい薬でうがいをさせ、口の中を清潔に保ってあげましょう。

以前は、ヘルペスウイルスに効く薬がありませんでしたが、最近では、抗ヘルペスウイルス剤が開発され、これを利用すれば、不快な症状が大幅に軽減し、短期間で回復します。なるべく早く、病院を受診させてあげることが大切です。

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