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いんきんたむしは、何科の病院にいけばいい?

更新日:2016.12.09
公開日:2015.05.02
ドクター画像
この記事の監修者
松下皮フ形成外科 院長 松下博明

いんきんたむし(股部白癬)は一般的に皮膚科が担当します。いんきんたむしの病原菌である「白癬菌」は肉眼で確認することができないため、医師の診察が必要。抗真菌薬で治療し、場合によっては紫外線照射が併用を行います。

医者

いんきんたむしは「股部白癬(こぶはくせん)」ともよばれ、股間や太もも周辺の皮膚に強い痒みを生じます。原因は水虫と同じ病原因である「白癬菌(はくせんきん)」。いんきんたむしを治すためには、白癬菌を除菌しなくてはいけません。

いんきんたむしの原因、白癬菌とは

白癬菌は、人間の髪や爪、角質などに含有するタンパク質「ケラチン」を栄養源とするカビ。人間の体、イスや床などのあらゆる場所に存在しています。湿った場所を好み、湿度が70%以上、温度が15℃以上になると働きが活発になって菌の数が増殖します。

人間の皮膚に寄生した白癬菌は、皮膚のタンパク質を栄養源にしているため、なかなか死滅することはありませんが、皮膚からはがれ落ちた白癬菌は数週間経つと死滅します。30種類以上の菌の種類があり、土に宿る「土壌好性菌」、動物に寄生する「動物好性菌」、人間に宿る「ヒト好性菌」などがあります。

自己判断せずに病院にいくことが大切

股間や太もも周辺に発疹や小さな水泡が生じ、皮膚が赤くなって、痒みを伴う場合は、いんきんたむしかもしれません。しかし、いんきんたむしに類似した症状である可能性も。通常の湿疹や、カンジタ菌による「皮膚カンジタ」などの症状が考えられます。

それぞれ服用する薬が違うので、いんきんたむしに有効な薬が効かなかった場合・薬を服用して症状が悪化した場合は、病院での診療をオススメします。

いんきんたむしは皮膚科が担当分野

いんきんたむしは一般的に皮膚科が担当します。患部の皮膚をピンセットで一部採取し、顕微鏡で白癬菌がみられるか検査。白癬菌は肉眼では見えないため、医師による検査が必要です。治療は主に抗真菌薬の塗り薬で行い、症状は1週間ほどで改善するでしょう。

しかし、白癬菌を完全になくすためには1ヵ以上続けて塗布する必要があります。また、場合によっては白癬菌を死滅させるために、紫外線照射が併用されることあります。

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