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目の下のたるみを改善する方法

更新日:2016/12/09

男性の目もと

人は話をする際、相手の目をみて話すことが多いため、目はその人の印象を決める重要なパーツになります。目の下にたるみがあるだけで、疲れているように見られたり、年齢より老けて見られることも。そんな目の下のたるみは、クリニックでの治療で改善することができます。

どのような治療法があるのか、その種類を見ていきましょう。

目のたるみのイラスト

目の下のたるみ治療の種類

●下眼瞼形成術

下まぶたの皮膚を切り取る手術、剥離する深さ(皮弁法・筋皮弁法)と深部組織の処理法によって、様々なバリエーションがあります。

●ミッドフェイスリフト

中顔面(お顔の中央部)までのリフトアップを目的とする手術、下眼瞼形成術と同じような皮膚切開から行うことが多い。

●経結膜脱脂(けいけつまくだっし)法

下まぶたの裏側から、たるみの原因となっている眼窩脂肪(眼球を取り囲んでいる、目の上下にある脂肪)の突出部を削減する治療法。半永久的な効果が期待でき、また、ダウンタイムも短くてすみます。

●PRP療法

PRPとは「Platelet Rich Plasma」の略で、多血小板血漿のことを指します。多血小板血漿とは血小板を多く含んだ血漿のこと。この血小板が凝固反応を起こす際に発生させる成長因子の働きを利用し、皮膚の再生を促すことで若返りを目指すのがPRP療法です。自分の血液から血小板を多く含む血漿抽出し、患部に注入します。最近では、FGF「線維芽細胞遊走因子:成長因子の一種」を添加してボリュームを増やして、凹凸を目立たなくする治療が一般化しています。

●注入治療

目袋の下のくぼみ部分に、ヒアルロン酸や脂肪などを注入します。それによるボリュームで凹凸を減らし、たるみを目立たなくさせます。

●照射系治療

レーザーや高周波を当ててマイルドな改善を目的とする治療、長期効果については疑問視されています。

●糸による治療

様々な糸の種類・方法があります。しかし、長期効果については疑問視されています。

ドクターに聞く、それぞれの治療法の特徴とおすすめの治療法

上でご紹介したように、たるみ改善の治療にもさまざまなものがありますが、それぞれどのような特徴があるのでしょう。数多くのたるみ治療を手がける「六本木境クリニック」院長、境隆博先生に、たるみ治療に対する見解を伺いました。

ドクター

境先生は、形成外科医および美容外科医、日々全国から大勢のたるみ治療希望の来院があるドクターです。

Q.男性に選ばれているたるみ治療はありますか?

境先生:目の下のたるみには、「皮膚のたるみ」、「眼窩脂肪の突出によるたるみ」、「その両方が合わさったもの」の3つのパターンがあり、どれも多くあるパターンです。その症状に合わせた治療を選ぶのが望ましいのですが、男性の場合、傷跡や腫れを化粧で隠すことができないため、しばらく傷跡が目立つようなダウンタイムが長い手術は敬遠される傾向があります。

男性に多く選ばれている治療法は、注入系の治療やレーザー治療といった傷跡が残らない、目立たない治療法です。また、韓国式美容鍼から派生した、細い吸収糸を多数入れるような施術も選ばれています。しかし、これらの治療は効果がマイルドで、効果の持続期間が短いといったデメリットがあります。また、ヒアルロン酸注入によるたるみ治療の場合、注入量や注入回数によっては目の下に独特の膨らみが出てしまうことも。

「眼窩脂肪の突出によるたるみ」タイプの患者さんに評判が良いのは経結膜脱脂法です。下まぶたの裏側の切開になるため、顔表面に傷が残ることもなく、ダウンタイムも短くてすみます。効果が長く持続するのも大きな魅力でしょう。ただし、皮膚のたるみが強い患者さんの場合は、術後かえってたるみが強調されてしまうこともあるとされています。また、眼窩脂肪を取りすぎると目の下にくぼみができてしまうことがあります。

経結膜脱脂法イラスト

Q.PRP療法はどうでしょうか?

境先生:自分の血液から抽出したものを使用するので、異物を注入する不安がないといった面ではメリットのある治療法ですが、効果に関しては判断が着きかねます。というのも、たるみに効果を感じられないばかりでなく、かえってたるんだ、という相談を受けることが多くあるからです。

PRPに成長因子を添加する治療法もありますが、こちらも医者側の良いという話を聞く一方、凸凹した、膨らみ過ぎたという患者さんからの相談も多くあります。昔の症例を見るとぼこぼこしている印象を受けることもあるので、どうしても受けてみたいのであれば、この治療の症例数を多く持つ、慣れたクリニックで受けることをおすすめします。症例数が多いほどデータやノウハウが蓄積されて、効果や安全性も高くなると考えられます。

注入系の治療イラスト

Q.そのほか、治療法を選ぶ際に気をつけるべきことはありますか?

境先生:脂肪注入、幹細胞の注入、培養組織の注入、前述の成長因子の注入といった注入系の治療や脂肪溶解注射などは、生着率や吸収の程度が分かりにくく、最終的なボリュームがどの程度になるのかが読みにくいため、医者や患者さんの思った通りの結果にならない可能性があります。もちろん、どのような施術・手術でも医者や患者さんの思い通りに必ずしもなるものではありませんが、上記のようなあまり結果が読みにくいような治療はおすすめしにくいと考えています。

また、注入系の治療の場合、ボリュームを出して凹凸を減らすことでたるみを目立たせなくするのですが、ボリュームとともに当然重さも増すため、注入部より下の部分がかえってたるんでしまった、ということも起こりえます。

気をつけるべき点ということでは、誤った認識を持って施術に臨まないこと。

例をあげると、ボツリヌス・トキシン注射がたるみに効くという誤った認識を持っている方がいます。ボツリヌス・トキシンはタンパク質の一種で、筋肉の動きを弱める作用があります。注射を打った部分は筋肉が弱くなり引き伸ばされますので、狭い部分のしわやたるみには効果が見られます。しかし、お顏の広範囲に使用すると重力に抗する代表的な力である筋力が弱まることでやはり皮膚が下がってしまい、結局老けて見えることになります。

Q.先生のおすすめするたるみ治療とは?

境先生:おすすめは経結膜脱脂+ヒアルロン酸+スプリングリフトの組み合わせ治療です。

経結膜脱脂だけで治療しているクリニックには、大量に脂肪を除去するやり方で結果くぼんでしまう、といったことも見られますが、この場合行う経結膜脱脂では、あくまで突出を軽減する要領で2~3割程度の除去に留めます。

同じくヒアルロン酸注入だけでたるみ治療を行うクリニックの場合、大量に注入し、結果、妙に顔が膨らんでしまったり、注入したヒアルロン酸の重みでほうれい線が目立ってしまったりといったことも起こりえますが、この治療におけるヒアルロン酸も、経結膜脱脂同様、2~3割程度に留めます。このように経結膜脱脂とヒアルロン酸注入を行った上で、スプリングスレッドで目の下の筋肉を引き上げます。このような組み合わせが一番リスクヘッジが効いていて、仕上がりが自然で良いように思います。スプリングスレッドは他の糸よりも細く、伸縮性に優れ、その上固定力が強いため、目の下のような繊細でよく動く部位に入れても違和感なく、効果も長く持続します。

経結膜脱脂+ヒアルロン酸+スプリングリフトのイラスト

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