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なんとかしたい!おでこの乾燥の原因とは

更新日:2016.12.09
公開日:2015.11.30
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この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

おでこは、皮脂の分泌が多いため、通常であれば、乾燥に悩まされることが少ない部位です。では、おでこが乾燥してしまうという人は、何が問題なのでしょうが。今回は、その原因についてご紹介していきます。

おでこが乾燥してカサついてしまうという場合は、一体、どんな原因が考えられるのでしょうか。今回は、その原因と対策方法をご紹介していきます。

おでこが乾燥するその理由とは?

実はおでこは、皮脂の分泌量が非常に多く、本来であれば、あまり乾燥することがない場所です。ですから、おでこの乾燥に悩まされているという人は、単に乾燥肌というわけではなく、ほかの要因が潜んでいる可能性があります。

まず考えられるのは、シャンプーの問題です。頭皮というのは、体の中でも、とくに皮脂の分泌量が多いため、その汚れを落とすシャンプーは、強い洗浄力を持っているものです。このため、髪を洗うときに、おでこにシャンプーがつくと、必要な皮脂まで洗い流されてしまい、乾燥してしまうことがあります。また、すすぎが不十分で、おでこにシャンプーの成分が付着したままになっていると、肌が刺激され、乾燥や肌荒れを起こすこともあります。

次に考えられるのは、「アトピー性皮膚炎」や「脂漏性皮膚炎」といった皮膚疾患の可能性です。アトピー性皮膚炎の人は、肌表面にある角質層の水分保持力が弱く、肌がカサカサに乾燥しています。このため、肌のバリア機能も低く、ちょっとした刺激にも、過敏に反応してしまうのです。アトピー性皮膚炎の原因は、はっきりと解明されていませんが、遺伝による体質や環境などが強く関係していると考えられています。

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部分を中心にできる皮膚炎です。炎症を起こして皮膚に赤みやかゆみが広がるのが特徴ですが、カサついた皮膚が細かくはがれ落ちることも多いため、ただの乾燥と間違えてしまいがちです。脂漏性皮膚炎の直接的な原因は、皮膚の常在菌である「マラセチア」が異常に繁殖してしまうことだと考えられています。また、シャンプーなどのすすぎ残し、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、ビタミンB不足なども、影響するといわれています。

おでこの乾燥を予防するためには

おでこの乾燥は、そのままにしておくと、ちりめんジワの原因にもなることがあるので、早めに対処をしておきたいものです。乾燥の予防・改善のためには、次のことを心がけましょう。

シャンプーを変える

乾燥の原因がシャンプーにある場合は、低刺激のシャンプーに変えるとともに、すすぎ残しがないように、しっかりと洗い流す習慣を持つことが大切です。

紫外線対策

紫外線のダメージは、皮膚の乾燥を加速させますが、体の中でも高い位置にあるおでこは、紫外線を浴びやすい部位と言えます。日焼け止めを塗ったり、帽子をかぶったりするなど、紫外線対策をしっかり行いましょう。

洗いすぎない

テカリやベタつきが気になるからといって、洗いすぎていると、肌に必要な皮脂や保湿成分まで洗い流してしまい、乾燥の原因になることがあります。1日に何度も洗顔をしたり、洗浄力の強すぎる洗顔料を使ったりするのはやめましょう。また、熱いお湯は、皮脂を落としすぎてしまうので、洗顔の際はぬるま湯を使うことが大切です。皮膚を摩擦すると、バリアの役割をする角質層がはがれてしまうので、タオルでゴシゴシ拭くのもNGです。

また、こうしたことを心がけても、おでこの乾燥が改善しないという人は、皮膚疾患の可能性があるので、皮膚科医を受診することをおすすめします。

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