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いんきんたむしとは

更新日:2017/08/15 公開日:2016/08/23

いんきんたむしとは、陰部やおしりにかけて強いかゆみと発疹が出る皮膚の感染症です。症状が現れるのがデリケートな部位だけに、医療機関への受診をためらう方もいるかもしれませんが、放置していればそのうち治る、というような病気でもありません。

いんきんたむしとは

いんきんたむしは、男女問わず、股間からおしりの周辺に強いかゆみと小さなブツブツや水ぶくれが広がる感染症です。いんきんたむしは俗称で、医学的な病名では「股部白癬(こぶはくせん)」と呼びます。

水虫と同じ「白癬菌」による感染

股部白癬の原因菌は、皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)というカビの一種です。この皮膚糸状菌による感染症のことを白癬(はくせん)と言います。そのため、皮膚糸状菌のことを白癬菌(はくせんきん)と呼ぶこともあります。この白癬菌は、足にできる水虫を引き起こす原因菌と同じで、ケラチンというタンパク質を栄養源として繁殖するため、ケラチンの多い皮膚の角質層、毛、爪などに感染します。

感染する部位によって名称が変わる

白癬菌は、感染した部位によって名称が異なります。頭皮や頭髪に感染したものが頭部白癬(俗称「しらくも」)、足に感染したものが足白癬(水虫)です。ほかにも、手白癬、爪白癬や、体部白癬(ぜにたむし)などがあります。

いんきんたむしの症状:強いかゆみと発疹

いんきんたむしは、なにしろかゆみが強いのが特徴です。皮膚の角質に白癬菌が感染すると、免疫細胞がそれを排除しようとするために、炎症や強いかゆみが出ます。特に、いんきんたむしは股間や陰部、おしりといった皮膚が薄く敏感な場所に発症するため、少しの刺激でも強いかゆみを感じるのです。

いんきんたむしの場合は、赤い輪状に縁が盛り上がった丘疹が左右対称に現れ、外側に拡がっていきます。また、白癬菌は40種類以上の菌種に分類することができ、その中でも10種類が人に感染するといわれています。

いんきんたむしの原因・感染経路

いんきんたむしは、股間から陰部、お尻に発症します。下着や衣服で覆われていて、ムレやすい部位に発症しやすいです。特に、陰部や肛門周囲には弱アルカリ性のアポクリン腺があり、細菌感染を起こしやすいとされています。ただし陰嚢(いんのう)には発症しにくい、といった特徴もあるようです。

また、いんきんたむしの発症の原因となるのが感染経路。菌を持っている人との接触、公衆トイレ、浴場やプール、家庭内であれば、スリッパやカーペットなどの床からの感染も考えられます。

いんきんたむしの治療

いんきんたむしを発症すると、ひどい場合は日常生活に支障が出るほどの強いかゆみに襲われます。そのため、病院での適切な治療はもちろんですが、自分が感染源とならないように注意する必要があります。いんきんたむしの治療は、主に塗り薬となる外用剤の使用です。一見、単純な治療内容ですが、個人の判断で治療薬の使用を中止してしまうと改善できない場合もあるので、治療にもしっかりと理解を深める必要があります。

いんきんたむしに悩む人はどれくらいいるのか

日本医真菌学会疫学調査委員会は1991年~2011年にかけて、5回の皮膚真菌症疫学調査を行っています。その結果によると、白癬による患者数は年々減少しているものの、実際に白癬の総患者数が減ったのではなく、病院を受診する患者が減ったことが一因にあるのではないかという報告があがっています。

以上のことから、白癬による患者の発症率は、はっきりとはわかりません。しかし、陰部やお尻に白癬菌が感染したいんきんたむしで悩む方はたくさんいると考えられます。また、いんきんたむしは成人男性に多い傾向ですが、女性や子供でも感染することがあります。

いんきんたむしは足や手など他の部分にも拡がってしまったり、周囲の人にうつしてしまったりする可能性もあります。強烈なかゆみや特徴的な赤い丘疹に気がついたら、まずはいんきんたむしの可能性を疑い、早急に医療機関で受診することをおすすめいたします。

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