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たらこ唇を解消する美容整形術

更新日:2017.04.27
公開日:2017.04.27
ドクター画像
この記事の監修者
植村美容外科 院長 植村元貴

たらこ唇と呼ばれる分厚い唇は、だらしない印象を持たれることがあり、たらこ唇を解消したいと考えている人はいるでしょう。たらこ唇を解消するための美容整形術について、ドクター監修の記事で解説します。

表情がでやすいといわれている部位のひとつが口元です。薄い唇の人もいれば、厚い唇の人もいますが、いわゆる「たらこ唇」と呼ばれる分厚い唇の人の中には、コンプレックスを感じている人もいるでしょう。美容整形術を受ければ、たらこ唇を解消することができるのかをみていきましょう。

たらこ唇が与える印象

若干厚めの唇は、男女問わずセクシーな印象を与えることもあるでしょう。しかしながら、分厚すぎる唇は、顔全体のバランスを崩してしまうことがあり、場合によっては、だらしない印象を持たれてしまうことがあります。また、たらこ唇にコンプレックスを感じていると、人前で思いっきり笑うことができずに、口元を手で隠して笑う人もいらっしゃるでしょう。

美容整形術でたらこ唇を解消できるの?

たらこ唇を解消するために、美容整形術は効果があります。分厚い唇を薄くするために一般的に行われているのは、唇の内側と外側の境目あたりの部位を切開して、分厚い部位の切除を行い縫合する美容整形術です。他の部位の皮膚と比べて、唇の内側の粘膜は高い修復力があるので、切開した部位の治りは早いといわれています。自分が憧れている唇の形や薄さに近づけることができますので、美容整形術を受ける前にきっちりと納得ができるまで医師と相談をして、唇の形や薄さを決めることが重要です。理想的な唇の厚みといわれているのは、上唇が8mmで下唇が10mmです。比率で示すと、上唇3から4に対して下唇が5程度です。

たらこ唇を薄くする美容整形術とは

たらこ唇を薄くする美容整形術は、口唇縮小術(または口唇形成術)と呼ばれています。口唇縮小術は、上唇のみ、下唇のみ行うことができますし、両方の唇に行うことも可能です。理想的といわれている唇のサイズや比率を参考に、自分の憧れている唇を考え合わせて、カウンセリングをしっかりと行ってください。カウンセリングで唇の形や薄さが決定すれば、切除する唇の粘膜にマーキングをします。切除する部位は、口腔内の濡れている部位であるウェットリップと他者から見えている唇の表面の乾燥している部位のドライリップの境目あたりを中心にした粘膜です。マーキングが終われば、局所麻酔注射を切除する唇の粘膜に行います。クリニックによっては、局所麻酔注射の痛みを緩和するために、酸性の麻酔液をアルカリ性に傾けたり、使用する注射針を極細の注射針にしたりします。

局所麻酔注射を行ってから、唇を分厚くしている粘膜と粘膜下組織の切除を行います。一般的には、粘膜と粘膜下組織を切除するだけで、十分に唇を薄くすることができるといわれていますが、より薄い唇を希望している場合は、粘膜下組織のさらに下の口輪筋の切除を行うこともあるとされています。

しかしながら、口輪筋を切除しすぎると、手術後に口を動かすのが困難になるなどの機能障害を起こすおそれがあるため、唇を薄くする限度があります。粘膜と粘膜下組織の切除後、止血をして傷口を縫い合わせて手術は終了となります。手術後の経過に合わせて傷口が治る頃の手術後約7日前後に抜糸を行います。

口唇縮小術は、切除する部位が多ければ多いほど、唇を薄くすることができるので、理論上はどこまででも唇を薄くすることが可能ですが、唇を薄くしすぎると、冷たい印象を与えてしまうことがあります。また、唇は年を重ねると薄くなっていくため、唇が薄すぎると、実年齢よりも老けて見られることもあるでしょう。そして、口唇縮小術で薄くした唇は、基本的には元に戻せませんので、手術前のカウンセリングをしっかりと行い、唇の薄さを決めておくことがとても大切です。

口唇縮小術の手術時間は、30~60分程度で、入院をする必要はありません。手術後は1週間程度の腫れがみられ、内出血が出ることもあります。シャワーや洗髪は、手術を受けた日から可能です。また、手術後2時間から3時間程度は、局所麻酔が効いているため、少し話しにくくなったり、飲み物が飲みにくくなったりします。局所麻酔が切れていれば、食事をしても大丈夫ですが、抜糸を行うまではからいものや酸っぱいものは避けた方がよいでしょう。歯磨きの制限はクリニックにより異なりますが、抜糸までは低刺激性のうがい薬やイソジン液などでのうがいで済ましていただくことが多いです。また、入浴については腫れているときは長湯をしないように程度の制限を設ける施設が多いでしょう。通常、傷の位置は口を閉じた時には見えない場所になります。傷はしばらく硬くなったり引きつった感じがしたり、触った感じが鈍かったりしますが、やがて軽快していきます。厳密に言うと完全に治るのには3~6か月かかります。最初のうちは傷に負担をかけないように気をつけましょう。

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