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わきが手術について

更新日:2016.12.09
公開日:2014.02.27
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この記事の監修者
東京警察病院 医師 澤田彰史

日本では清潔志向が高く、無臭を好む傾向が年々強まっているので、わきがの方の多くは、人目を気にして深刻に悩んでいるのではないでしょうか。でもわきがは、手術によって完全に治すことができます。そこで今回は、わきが手術についてご紹介していきます。

直視下手術法

わきが手術について

わきがの手術にはいくつか種類があり、大きく分けると医師が自分の目で手術対象の部位を見ながら行う「直視下手術法」と部位を見ずに機械で行う「非直視下手術法」があります。

「直視下手術法」の中でも、現在もっとも多くの病院で行われ、もっとも手術の成績が安定していると言われているのが「剪除法(せんじょほう)」です。

剪除法は、わき毛が生えている部分の皮膚を切開し、切開した皮膚を裏返してアポクリン腺の層を直接目で見ながら、ひとつひとつ取り除いていく方法です。

アポクリン腺は大きな粒状になっており、目で見ることができますので、この方法なら最も確実にアポクリン腺を除去することが可能です。ただし非直視下手術法に比べると、傷跡が大きく、生活の制限が必要な日数が最も長く、費用も高額になるようです。

非直視下手術法

非直視下手術法の魅力は、手術時間が短く傷跡が目立たないことです。しかし、機械に頼って行い、医師が肉眼で手術対象の部位を見ながら行うわけではないので、アポクリン腺を取り残してしまう可能性があります。

次に、非直視下手術法のいくつかをご紹介します。

・「皮下組織吸引法」…わきの下の皮膚に、小さな穴を開けて吸引器でアポクリン腺を吸い出す方法です。美容外科などで行われる脂肪吸引を応用したやり方ですが、アポクリン腺は脂肪にだけ分布しているわけではないので、完全には除去することができないと言われています。

・「超音波吸引法」…皮下組織吸引法の吸引器の先端から超音波を出し、発生する熱でアポクリン腺を破壊しながら吸引する方法です。皮下組織吸引法よりは効果が高いようですが、やはり完全にアポクリン腺を破壊することはできないようです。

・「皮下組織削除法」…わきの下の皮膚を小さく切開し、そこから特殊な形状の専用器具を入れて、皮膚の裏側の皮膚組織を汗腺ごと削り取る方法です。

熟練した医師でないと操作が難しいと言われていますが、うまく行えれば皮脂腺やエクリン腺も一緒に削ぎ取れると言われています。皮膚を切開するので、数カ所の傷跡が残り、術後は入院して、わきを固定していなければなりません。

まずは医師に確認を

このように、わきがの手術方法にはさまざまなものがあります。それぞれの手術のメリット・デメリット、費用や術後の経過などを医師によく確認し、自分に合った手術方法をしっかりと選びましょう。

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