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皮膚科でのニキビの治療法

更新日:2016.12.09
公開日:2014.03.26
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この記事の監修者
聖心美容クリニック 統括院長 鎌倉達郎

皮膚科では症状に合わせた様々なニキビの治療法があります。ここでは保険が適用される外用レチノイド、抗菌薬、イオウ製剤、面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)の4つの治療法についてご説明します。

保険適用

ニキビを皮膚科で治す

ニキビをホームケアで治そうとしてもなかなか治らなかったり、やり方次第では悪化させてしまうこともあり得ます。ニキビの症状に合わせ、皮膚科の診療も考えた方が良い場合もあるでしょう。

ここでは皮膚科で行う様々な診療方法のうち、保険が適用される4つの治療法についてご説明します。

外用レチノイド

海外では主流のニキビ用塗布薬で、日本でも2008年に保険適用の認可がされました。

この治療薬は毛穴のつまりを取り除く作用があり、ニキビの前段階である微小面皰(めんぽう)がニキビになるのを防ぎ、現在あるニキビの治りを早くします。

つまり赤く炎症を起こしてしまったニキビに対しては、この外用レチノイドの塗布だけでは治療は難しく、後で説明する抗菌薬の服用、または塗布が必要となる場合もあります。

また外用レチノイドは皮膚の角質を薄くして新しい皮膚の生成を促すため、皮膚が赤くなる紅斑と呼ばれる症状や皮膚がヒリヒリとした痛みなどの随伴症状が現れることもあります。

抗菌薬

病気や感染症などの原因となる細菌の増殖を抑える、またはその機能を抑制する働きをする薬を抗菌薬、または抗生物質と呼びます。抗菌薬には、内服薬と外用塗布薬があります。

ニキビの原因となるのはアクネ菌という細菌ですので、この働きを抑制する抗菌薬はニキビの治療に有効だとされています。

ただし、抗菌薬は使い続けていると耐性菌を生み出してしまう恐れがあります。耐性菌とは、抗菌薬に対して耐性を持ってしまった菌のこと。こうなるといくら抗菌薬を使っても原因菌を抑制できません。

抗菌薬は処方された分のみ使用するようにし、ニキビが収まったら使用をやめるようにしましょう。

イオウ製剤

外用レチノイドは12歳以下の子供には使用が禁止されているため、イオウ製剤が処方されることが多いようです。

効果は外用レチノイドよりも劣りますが、アクネ菌の働きを抑制し古くなった角質を融解・剥離させる作用があります。

面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)

上記の治療法は薬によってニキビを治そうとする治療法なのに対し、面皰圧出は専用の器具を使ってニキビの芯を物理的に取り除く治療法です。

面皰圧出用の器具は一般に市販されているものもあり自分でも行うことができますが、間違った方法で圧出を行うと逆効果です。少しでも自信がなければ皮膚科の診療を受けるようにしましょう。

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