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ワキガ治療で有効な吸引法とは

更新日:2016.12.09
公開日:2014.07.18
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この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

「吸引法」は、脇の上部を1cmほど切開し、そこから脂肪吸引等に使うカニューレという器具を差し込み、アポクリン汗腺を吸い出す手術方法です。吸引法のメリット・デメリットに焦点を当て、剪除法との違いを説明していきます。

ワキガ手術の「吸引法」って?

ワキガの手術で一般的なのは、「剪除法」という方法です。剪除法は、脇のシワに合わせて3〜4cm程度切開し、アポクリン汗腺(ワキガの原因となる汗を分泌する器官)をはさみで直接切り取っていく手術方法です。

しかし、ワキガの手術をしてもらおうと病院へ行ったら、「吸引法」をオススメされた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。「吸引法」は、脇の上部を1cmほど切開し、そこから脂肪吸引等に使うカニューレという器具を差し込み、アポクリン汗腺を吸い出す手術方法です。

手術方法だけ聞くと、そんなに違いを感じないかもしれません。ここからは、吸引法のメリット・デメリットに焦点を当て、剪除法との違いを説明していきます。

吸引法のメリット

剪除法は、はさみで直接アポクリン汗腺を切除しますから、どうしても切開口が比較的大きくなってしまいます。そのため、ダウンタイム(術後に傷跡が塞がり、違和感がなくなるまでの時間)が長く、1週間〜10日程度はかかります。その間は脇を大きく動かさないなどのケアをし続ける必要があり、入院を進められる場合もあります。

また、傷跡が残りやすく、色素沈着が起きる場合もあり、人によっては脇の皮膚が突っ張ったような感覚が残ってしまう場合もあります。

吸引法は、1cm程度の切開で済みますので、ダウンタイムが非常に短くなります。入院は必要なく、手術の翌日〜3日後からはシャワーも浴びることができ、仕事などに支障が出ることも少なくなります。また、傷跡が残りにくく、色素沈着も起きにくいのも大きなメリットです。

「ワキガを治したいけど、傷跡が残るのは嫌」という人には、うってつけの手術方法なのです。

吸引法のデメリット

剪除法のよいところは、医師が直接アポクリン汗腺を目視しながら切除するため、重度のワキガにも確実な効果が見込め、再発の可能性も非常に少ないことです。また、保険診療で行ってくれる病院が多く、治療費を抑えることができます。

吸引法は、切開口からカニューレを差し込み吸引する、という方法ですので、医師がアポクリン汗腺を目視できません。そのため、どうしてもアポクリン汗腺の取り残しが生じる場合があり、ワキガが再発してしまう可能性があります。

また、吸引法は保険適用が認められた手術方法ですが、美容としての目的が大きい、施術に技術や手間がかかる、といった理由から、自由診療でしか行っていない病院が多く、治療費が高くなってしまいがちなのもデメリットです。

傷跡が残ってしまう可能性はありますが、重度のワキガの人、確実にワキガを治したい人は剪除法を選ぶのがよいかもしれません。

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