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その薄毛もしかしてAGA(男性型脱毛症)?原因と治療法まとめ

更新日:2016.12.15
公開日:2014.11.12
ドクター画像
この記事の監修者
アイランドタワークリニック 名古屋院院長 對馬彰利

日本人の成人男性の約30%が発症するAGA(男性型脱毛症)。成人男性で薄毛が気になる方は、まずAGAを疑ってみる必要があると言えます。ここではドクターの監修のもと、AGAによる薄毛の原因と治療方法について解説します。

成人男性の3人に1人が発症するといわれるAGA。成人後の薄毛症状のほとんどが、AGAに該当するとも考えられています。つまり、薄毛が気になりだしたらAGAを疑ってみるというのは至極当然のこと。まずはAGAの症状に当てはまるかをチェックしてみる必要があります。ここでは、ドクターの監修のもと、AGAによる薄毛の原因と治療方法について解説します。

AGA(男性型脱毛症)とは

男性特有の薄毛を「AGA(男性型脱毛症)」と言いますが、生え際の後退はこの男性型脱毛症の典型的な症状です。生え際は人目につきやすいため、気にしている方も多いのではないでしょうか。

AGA(男性型脱毛症)の原因

AGA(男性型脱毛症)の原因は、男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン(DHT)にあります。これは、男性ホルモンの中でも特に重要な働きをする「テストステロン」が、頭皮に存在する「5リダクターゼ」という酵素と結びつくことで作られる強力な男性ホルモンです。このジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞のレセプターに反応して脱毛シグナルを発信すると、髪はうぶ毛のようにやわらかく短い状態のままで成長をストップし、抜け落ちてしまうのです。

AGA(男性型脱毛症)に適したケア方法

原因に応じたケアが重要

ひとくちにAGA(男性型脱毛症)といっても、その原因はさまざまです。主な原因といわれる遺伝や男性ホルモンの影響の他にも、血液の循環不良や皮脂の過剰分泌、頭皮の緊張など、さまざまな要素が関係しあって薄毛は進行します。薄毛が気になり出したら、まずは原因を追求し、それに応じたケアを行うことが重要です。

自己流ケアは要注意

栄養不足や皮脂の過剰分泌などによる頭皮環境の悪化や、ストレスなどからくる脱毛は、適切な処置を施すことで改善が見込めます。しかし、男性ホルモンの影響だけは、抑制することにより進行を遅らせることはできても、すでに進行してしまった薄毛を治すことはできません。このように、薄毛に対する適切なケアは原因によって変わってきます。そのため、原因を知らずに自己流でケアを始めてしまうと、かえって薄毛を悪化させてしまうことにもなりかねません。特に、育毛剤や育毛薬の乱用は危険。頭皮に合わないケア剤などの使用により、頭皮や毛髪に取り返しのつかないダメージが残ることもあります。

クリニックの診察で原因がわかる?

自分では薄毛の原因がよくわからないという方は、病院やクリニックなどで診察を受けるのもよいでしょう。医師の診断や頭皮チェックなどによって、より確かな原因を究明することができるため、気になる方は受診してみることをおすすめします。

AGA(男性型脱毛症)の病院の選び方

AGA(男性型脱毛症)をなんとかしたいけど、どこの病院に行けばいいのかわからない。何科にいけばいいのだろう。そんな方も多いのではないでしょうか。治療で後悔しないためにも、病院選びは事前にしっかり下調べをしておきたいものです。

AGA(男性型脱毛症)は何科?

AGA(男性型脱毛症)の治療を行っている病院としては皮膚科が一般的ですが、他にも内科・美容外科・美容皮膚科などがあげられます。ただし、これらの診療科であればどこへ行ってもAGA(男性型脱毛症)の治療を行っているとは限らず、治療ではなく診察のみであったり、処方される薬が決まった種類しかなかったりと、本当にその人に合わせた治療をしてくれる病院は少ないのが現状です。

ホームページで情報収集を

AGA(男性型脱毛症)のしっかりした診察・治療を行ってくれる病院を見つけるためには、まずホームページなどを見てAGA(男性型脱毛症)の専門治療を行っている病院かどうか下調べをすることが重要です。心配な場合は実際に電話で問い合わせ、どのような治療を行ってくれるのか聞いてみるのもいいでしょう。

診察は保険適用外

AGA(男性型脱毛症)は病気ではないため、基本的に健康保険は適応されません。また、しっかりしたAGA(男性型脱毛症)の専門治療を行ってくれる病院ほど診察料が高くなります。安いからといって飛びついてしまうと、結局AGA(男性型脱毛症)が治らず結果的に高くつくこともありますので、治療内容をよく検討して判断するようにしましょう。

AGA(男性型脱毛症)の治療方法

AGA(男性型脱毛症)の治療方法は、病院や診療科目によって若干異なる場合があります。皮膚科や内科はAGA(男性型脱毛症)を治すことだけに専念していることが多いようです。美容外科や美容皮膚科ではもともと美容に力を入れていることもあり、治療と平行して頭皮ケアも行ってくれるなど、独自の療法でAGA(男性型脱毛症)治療に取り組んでいる病院もあります。

もちろんそこまで力を入れなくても、診察と薬の処方だけで改善される場合もあるでしょう。どちらにしろ、治療を受ける前にしっかりとカウンセリングを受け、納得したうえで治療を受けることが重要です。

AGA(男性型脱毛症)治療薬のメリットとデメリット

プロペシアとは

プロペシアは、世界60カ国以上で承認されており、日本においても厚生労働省から認可されている唯一のAGA(男性型脱毛症)治療薬として、薄毛外来や皮膚科などでもっとも多く処方される薬です。

プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、AGA(男性型脱毛症)の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)を作りだす還元酵素「5リダクターゼ」を阻害する作用があるといわれ、これによりAGAの進行を遅らせることができるとされています。フィナステリドは、日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン」でも、推奨度Aランクに位置づけられ、「男性症例に内服療法の第一選択薬として用いるべきである」とされています。

プロペシアのメリット

プロペシアの最大のメリットは、科学的に効果が認められているという点。プロペシアの効果を研究した結果では、1年間の投与により58%、2年間で68%、3年間で78%のAGA(男性型脱毛症)改善効果がみられたと報告されています。

プロペシアのデメリット

化学的にAGA(男性型脱毛症)の改善効果が認められているプロペシアですが、デメリットもあります。それは、プロペシアでは「発毛」や「毛根再生」はできないということ。つまり、プロペシアはAGA(男性型脱毛症)の進行を遅らせることはできても、発毛が止まってしまった毛穴から新たに毛髪を再生させることは不可能というわけです。プロペシアの効果は、AGA(男性型脱毛症)の影響によって早く抜け落ちるはずだった毛髪のヘアサイクルを整え、成長期間を長くする事で、今現在残っている毛髪を太く長くすることです。

また、服用の効果を実感するためには、最低でも6か月以上の継続が必要です。AGA(男性型脱毛症)の治療は基本的に保険適用外のため、通院にも処方薬にもかなりの費用がかかります。

AGA(男性型脱毛症)に悩む男性の救世主的な存在であるプロペシアですが、このようなデメリットもあることを忘れないようにしてください。服用する際には、メリットとデメリットをきちんと把握して、後悔のない選択をしましょう。

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