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植毛手術の工程・時間と術後の経過

更新日:2016.12.15
公開日:2014.10.01
ドクター画像
この記事の監修者
アイランドタワークリニック新宿院 院長 坂本有孝

自毛植毛の手術は、どのような工程をふみ、どれぐらいの時間がかかるものなのでしょうか?移植までの一連の流れと、それぞれの工程の所要時間、術後に髪の毛がしっかり生え揃うまでにかかる期間について、ドクター監修の記事でご紹介します。

植毛

手術当日の時間

自毛植毛の手術は、どのような流れで行われ、各工程にどれぐらいの時間がかかるのでしょうか?もっとも一般的な施術とされるFUT法で、詳しく見ていきましょう。

①カウンセリング・デザインの確認(約10分~20分)

事前に行っていたカウンセリングや診察(血液検査・各種問診など)の結果を基に、植毛範囲や植毛配分などのプラン、ヘアスタイル(デザイン)の最終確認をします。

②手術に対しての説明(約30分)

すべてのクリニックで行われているわけではありませんが、クリニックによっては、施術や術後のケア方法についてしっかり説明してくれるところがあります。

③ドナー採取(約30分)

手術室に移動し、移植用の髪の毛を採取するために、下準備として後頭部や側頭部の髪の一部を2~3mm程度までバリカンで刈ります。次に、局所麻酔をしたうえで、バリカンで刈った部分の毛髪を頭皮ごと細長い帯状(または平たい紡錘形)にメスで切り取り、傷口を縫合します。

④ドナーの切除(約1~2時間)

顕微鏡で見ながら、採取した頭皮を毛包単位のグラフト(2~3本の株)に切り分けていきます。株分けしている間、患者は別室で休憩となるクリニックが多いようです。ちなみに、FUE法の場合は直接毛包単位をくり抜くため、この時間がありません。

⑤移植(約1~2時間)

植毛する予定範囲の頭皮に、メスなどで1~2mm程度の切り込みを入れ、そこに株分けしたグラフトを移植していきます。

⑥包帯巻き(約15分)

すべてのグラフトを移植したら、縫合部にパットを当てて包帯を巻きます。

手術が終わったら、副作用を緩和させる薬の飲み方や、生活するうえでの注意点、シャンプー方法などの説明を受け、終了となります。自毛植毛は外科手術ではありますが、その日のうちに帰れます。手術当日にかかる時間は、施術方法や移植する髪の量によっても変わってきますが、だいたい3~6時間ほどとされています。

術後の髪の経過

自毛植毛した髪は、術後1か月ほどで一旦抜け落ちますが、これはヘアサイクルの「休止期」に入るためです。ヘアサイクルとは、髪が生え替わる周期のことで、「成長期」「退行期」「休止期」という3つの段階があります。休止期を過ぎれば、髪は自然と抜け落ちます。

その後2~3か月経つと「成長期」に入るため、産毛として再び生え始めます。個人差はありますが、だいたい半年ほどで、植毛した全ての髪が産毛として生え揃うそうです。そして、徐々に太くしっかりした髪に成長していき、10か月~1年ほどすれば5~10cmくらいの長さに伸びます。

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