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ストレスが育毛を阻むとされる理由

更新日:2016.12.09
公開日:2014.11.04
ドクター画像
この記事の監修者
アイランドタワークリニック新宿院 院長 坂本有孝

「ストレスを受けると、髪が抜ける!」というような表現をよく使いますが、実際にストレスは髪にどのような影響をもたらすのでしょうか?ドクター監修のもと、ストレスがもたらす体内不調と髪の発育との相互関係について解説します。

ストレスが原因になる主な症状と、髪との関係

ストレスが原因となる体内不調にはさまざまなものがありますが、主なものとしては「血行不良」「不眠症」「内臓の不調」「アドレナリンの過剰分泌」をあげられます。そして、これらは全て、頭皮と髪に悪影響を与える可能性があるとされます。具体的な症状と、それが育毛を阻むかもしれない理由について説明します。

●血行不良
ストレスや緊張は自律神経のバランスを崩しますが、自律神経が乱れると血管が収縮されます。これにより頭皮の血流が滞ると、ヘアサイクルをコントロールする毛母細胞へ十分な栄養が行きわたらなくなるため、髪の正常な成長を妨げる可能性が高くなるといわれています。

●不眠症
ストレスがかかると、睡眠時に必要なリラックス状態が保てなくなります。髪や皮膚の成長には成長ホルモンが関わっているのですが、これは22時~2時の間に大量に分泌されます。そのため、髪の成長を促すには、質の良い睡眠をとることが大切となるのです。このことから、ストレスにより深く質の良い睡眠がとれないと、髪の発育が妨げられると考えられています。

●内臓の不調
自律神経には、体を活動的な状態にする「交感神経」と、リラックス状態に置く「副交感神経」があります。体調を整えるにはこの2つのバランスを保つのがとても大切なのですが、ストレスにより自律神経が乱れると交感神経が優位になるため、これにより内臓の不調を招いてしまいます。これは、リラックスモードをもたらす「副交感神経」の働きが弱まることにより、内臓の働きも正常ではなくなるためです。内臓の不調は胃痛などの症状を招くだけでなく、髪に必要な栄養素であるタンパク質やミネラルの合成・吸収も妨げてしまいます。そのため、毛髪にも悪影響をもたらすと考えられています。

●アドレナリンの過剰分泌
強いストレスを感じると、興奮時に出るアドレナリンが過剰に分泌され、体内の活性酸素が一気に増加します。すると、皮脂腺が活性化するため、皮脂分泌が過剰になります。過剰に分泌された皮脂は毛穴のつまりの原因となるのですが、毛穴が詰まると、その周辺で頭皮の常在菌が異常に繁殖し、頭皮の炎症を引き起こすことがあります。炎症は毛根にもダメージを与えるため、髪の発育にも影響すると考えられます。

ストレスは上手に解消しよう

このように、ストレスはさまざまな不調を招き、それが髪の発育を妨げる原因になると考えられています。ただし、これはあくまでもメカニズムから見たうえでの“可能性”の話です。「確実に悪影響を与える」と言いきれるものではありません。

とはいえ、ストレスが体の健康を蝕む要因となることは確かです。頭皮も髪も体の一部であるからには、影響を受けることは大いに考えられます。ストレスはこまめに発散し、心身をリラックスさせる機会を多めに作るようにしましょう。

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