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育毛サプリメントに含まれる成分(4)アルギニン

更新日:2017.03.22
公開日:2014.11.04
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この記事の監修者
メンズスキンケア大学参画ドクター

アルギニンは毛髪の成長促進や頭皮の血行促進など、さまざまな育毛効果を期待することができる成分です。ここではドクター監修のもと、アルギニンがもたらす育毛効果、それにともなう副作用について詳しくご紹介します。

アルギニンは毛髪の成長促進を促す成分として、育毛サプリメントに含まれていることがあります。アルギニンにはどのような効果が期待できるのかについて解説します。

アルギニンとは?

アルギニンは体内で合成できるアミノ酸の1種です。けれども、生成する能力が十分ではなく、足りない分は外からの摂取で補わなければならないため「準必須アミノ酸」に該当します。アルギニンのもつ健康効果には下記のようなものがあげられます。

  • 成長ホルモン分泌の促進
  • 免疫力の向上
  • 体脂肪の燃焼
  • 疲労回復
  • ED(勃起不全)の改善
  • 血流改善など

毛髪の成長を促進するアルギニン

アルギニンの最大のポイントは成長ホルモンの分泌を促進する効果が期待できるという点です。成長ホルモンが毛根に作用することで、毛乳頭細胞でIGF-1がつくられます。一方、毛母細胞ではIGF-1の受容体がつくられ、毛乳頭細胞でつくられたIGF-1がこの受容体に作用します。その結果、毛髪の成長期が延長するとわかっています。

成長期が長くなるとその分、毛髪が成長する期間が長くなるので、頭皮にとどまる期間が長く、ヘアサイクルの乱れによる異常脱毛などを防ぐ効果を期待することができます。これが、アルギニンに育毛効果があるとされる理由です。

また、アルギニンには血流を改善する効果も期待できるので、毛根へ栄養分が届きやすく、育毛にも繋がります。さらに、肌を保湿する作用もあるため、頭皮環境を健康に保つ効果も期待することができます。

アルギニンの副作用

アルギニンはアルカリ性のため、摂りすぎると弱酸性の消化器官に影響し、胃腸が弱っている場合などには下痢を引き起こすことがあります。幼少期の過剰摂取は巨人症や関節肥大などを招く恐れもあるので注意が必要です。

通常の食事ではアルギニンの過剰摂取になることはありませんが、気をつけなければいけないのはサプリメントでの摂取です。肝機能や腎機能が低下している人の場合、1日に40~50gなど大量にアルギニンを摂取すると、生命にも関わるとの報告もなされています。

アルギニンを効率よく摂取する方法について

アルギニンを効率的に摂取するには「ビタミンB群」と一緒に摂取することがよいとされています。特に「ビタミンB6」はアルギニンの合成をサポートする働きがあります。もし、食品でアルギニンを補おうとするのであればビタミンB6が豊富な赤身の魚や、レバー、サツマイモなどと一緒に食べることがおすすめです。

アルギニンの効果と副作用のおさらい

アルギニンは人体にとって必要な栄養素で、毛髪を成長させることが期待されている成分です。ですが、大量に摂取したからといって、その効果が倍増するわけではありません。過剰摂取にならないように、気をつけて摂取しましょう。

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