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カミソリ負けに有効な成分「ステロイド」とは

更新日:2016.12.09
公開日:2014.12.12
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この記事の監修者
さやか美容クリニック・町田 院長 皆木靖紀

カミソリ負けの治療で、病院からステロイド外用薬を処方されることがありますが、ステロイド外用薬は、高い効果があるものの、使い方を間違えると危険な薬です。そこで今回は、ステロイド外用薬の副作用や、副作用を避けるための注意点をご紹介していきます。

ステロイド外用薬は効果が強い

カミソリ負けの治療で病院に行くと、「ステロイド外用薬」を処方してもらえることがあります。ステロイド外用薬は、現時点で、もっとも早く炎症を抑えられる薬なので、カミソリ負けを治すのにも大変効果的です。ただし、効果が強いというということは、それだけ副作用も強いということなので、使い方には注意が必要です。

ステロイド外用薬で起こりえる副作用

ステロイド外用薬を使うことで、起こる可能性がある副作用には、次のようなものがあります。

【長期使用による副作用】

・耐性…耐性がついてしまい、薬が効きにくくなって、強い薬に移行していってしまう。

・リバウンド…塗り薬の使用を急にやめたときに、薬で抑えられていた症状が一気に悪化したり、皮膚が赤く腫れたりする。

・色素異変…肌の色が白くなったり、黒っぽくなったりする。

・皮膚萎縮…皮膚が薄くなって表面にシワができたり、毛細血管が浮いて見えたりする。

・多毛…薬を塗った部分が毛深くなる。

【短期使用による副作用】

・易感染性…ステロイド剤の強い免疫抑制作用によって、細菌やウイルスに感染しやすくなり、ニキビやヘルペスなどができやすくなる。

・接触性皮膚炎…まれに、ステロイド剤によってかぶれを起こし、湿疹が悪化することがある。

副作用を起こさないために

このような副作用を避けるためにも、ステロイド剤を使うときは、医師に指導された量や回数をきちんと守ることが大切です。勝手にたくさんつけたり、症状が治まっているのに、予防のためにそのまま使い続けたりするのはやめましょう。

また反対に、副作用を怖がって、少ししかつけなかったりするのも、回復が遅れて使用期間が長引き、結局、使う量を増やしてしまう可能性があります。

さらに、ほかの症状の治療でもらったステロイド剤を、自己判断で、カミソリ負けにも使うのはやめておきましょう。そして、病院へ行かずに、市販のステロイド剤をカミソリ負けに使うというときは、薬剤師や医師に相談することをオススメします。

髭剃り後の普段のケアの方法については「アフターシェーブローションの選び方・使い方」をご覧ください。

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