美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する

更新日以降、情報の更新が停止しております。
内容が最新ではない可能性がございますので予めご了承ください。

若ハゲとストレスの関係

更新日:2016.12.09
公開日:2015.09.30
ドクター画像
この記事の監修者
アイランドタワークリニック 名古屋院院長 對馬彰利

ストレスで髪が抜けるというのは本当なのでしょうか?また、ストレスと“若ハゲ”の関係とは?ドクター監修のもと、ストレスによる抜け毛・薄毛と年齢の関係について解説します。

※“若ハゲ”という言葉は、若い頃から髪が薄くなっている状態を指す“若年性脱毛症”の別称とされていますが、実は、この“若年性脱毛症”という言葉も、ある種の脱毛症状を指す正式病名ではありません。ただし、どちらも広く認知されている言葉であるため、この記事ではあえて使用しています。

ストレスと抜け毛・薄毛の関係

ストレスを抱える男性

ストレス社会といわれる現代。大なり小なり、何かしらのストレスを抱えている人がほとんどなのではないでしょうか?実はこのストレス、頭髪にも影響を与えてしまうものなのだとか。ストレスが抜け毛や薄毛を加速させるという説は医学的にはまだ証明されていませんが、「ストレスが髪に悪い影響を与える」ということはさまざまなドクターから提唱されています。これには、ストレスが引き起こす体内メカニズムが関係していると考えられます。

ストレスが抜け毛を招くとされる一番の原因は、自律神経の乱れと考えられています。自律神経の乱れはさまざまな体内機能の不調を招くとされていますが、頭皮と髪も例外ではないというわけです。

では、自律神経の乱れが引き起こす体内機能の不調には、どのようなものがあるのでしょうか?抜け毛・薄毛につながると考えられるものをご紹介します。

自律神経の乱れが招く症状①:血行不良
血行は自律神経がコントロールしているのですが、自律神経はストレスに非常に弱く、過度のストレスを受けると緊張してしまいます。この緊張は血管の収縮を招くのですが、これにより血液の流れが悪くなると、結果、血行不良に繋がるというわけです。毛髪を作り成長させるための栄養を毛根へ運ぶのは血液であるため、血行が悪くなると毛根への栄養供給が滞り、毛髪の形成と成長に影響すると考えられています。血管拡張作用のある薬剤(ミノキシジルなど)がAGA治療薬として使用されているくらいですから、血行と育毛の関係は密接といえるでしょう。
自律神経の乱れが招く症状②:睡眠不足
ストレスにより自律神経が乱れると、睡眠不足に陥る傾向が高いとされています。睡眠が不足すると、睡眠時に分泌される成長ホルモンの分泌も低下してしまいます。成長ホルモンは毛髪や爪、皮膚などが成長するために必要なものであるため、この分泌が低下すると、健康な毛髪の育成に影響がでるとされています。
自律神経の乱れが招く症状③:内臓機能の低下
自律神経の乱れにより内臓機能が低下すると、タンパク質の吸収が阻まれるといわれています。タンパク質が減少してしまうと、髪の主成分であるケラチンの合成に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
自律神経の乱れが招く症状④:頭皮環境の悪化
過度なストレスで自律神経に乱れが生じると、アドレナリンが過剰に分泌されます。すると、体内の活性酸素が増加するため、皮脂腺が活性化して皮脂が過剰に分泌されます。皮脂の過剰分泌は毛穴のつまりを招く原因となるのですが、毛穴がつまると、その周辺で頭皮の常在菌が異常繁殖し、頭皮の炎症を招く可能性があるといわれています。頭皮の炎症は毛根にもダメージを与えるため、髪の発育に悪影響を与えると考えられます。

これを見ても、ストレスと脱毛には密接な関係があることがわかります。ストレスが抜け毛だけでなく“若ハゲ”の原因になるといわれる背景には、ストレスを感じている若者の増加があると考えられます。厚生労働省の調査によると、ストレス状況は男女共に20代~40代がもっとも多くなっており、その主な原因は「自分の仕事」となっています。また、12歳~19歳の子どもも、「受験・進学」によりストレスを感じる人が多くなっているとされています。

学業や仕事など、ストレスの原因となるものは避けて通れない事柄だけに、ストレスをなくすのは無理な話です。よって、ストレスはなくすのではなく、溜め込まないように意識することが大切です。髪のためにも、健康のためにも、適度な運動や趣味、入浴など、自分に合ったストレス発散方法を見つけ、上手に付き合っていけるよう心がけましょう。

オススメ記事

スキンケア基礎講座