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ミドル脂臭の原因
ミドル脂臭の原因物質は「ジアセチル」という成分。汗に含まれる乳酸が、頭皮に常在しているブドウ球菌により分解されることにより生成されます。ミドル脂臭を抑えるには、汗の中の乳酸の過剰分泌を抑えるのが最適な対策です。
ミドル脂臭の原因物質
廃油などの古い油や、発酵が進んだバターのような、嫌な油っぽい臭いのするミドル脂臭。このミドル脂臭の原因物質は「ジアセチル」という成分。じつはこのジアセチル、市販されているバターやチーズにも含まれています。もちろん適正濃度であればいい香りがします。
ジアセチルは日本酒やビールやワイン、酢の製造過程でも発生しますが、こちらは製品に対して好ましくない臭いとされ、熟成段階までには酵母の働きなどで消失するようです。
ジアセチルのでき方
ジアセチルは、酵母や乳酸菌などの微生物による発酵が行われる際に発生します。ミドル脂臭の原因となるジアセチルは、汗に含まれる乳酸が、頭皮に常在しているブドウ球菌により分解されることにより生成されます。
ブドウ球菌はすべての人の皮膚や腸内などに存在する常在菌で、基本的には非病原性で、むしろ外部からの細菌の侵入から体を守るバリヤーの働きをしてくれている細菌です。
ミドル脂臭を抑えるには乳酸の過剰分泌を抑えるのが有効と言えるでしょう。
皮脂の臭いと合わさってさらに嫌な臭いに!
ミドル脂臭が発生しやすい頭皮環境の方は、皮脂の過剰分泌も併発している場合が多いようです。この皮脂も空気や紫外線に触れて酸化することにより、臭いを発します。
この皮脂の臭いとミドル脂臭が合わさると、さらに嫌な臭いになってしまいます。
乳酸の過剰分泌の原因
ミドル脂臭を抑えるには、汗の中の乳酸の過剰分泌を抑えるのが最適な対策と言えます。
汗に乳酸が多く含まれる原因は、エネルギー代謝が十分に行われていないことです。
無理な運動をすると乳酸が溜まり、だるさなどの疲労感を感じる、というのを聞いたことがあるかと思います。適度な運動量であればエネルギーを作り出す時に乳酸が発生しないのですが、許容量を超えると体がエネルギー代謝のサイクルを切り替え、乳酸が発生します。
このエネルギー代謝のサイクルの切り替えには、血中の酸素濃度が密接に関わっています。激しい運動をすると酸素をたくさん使いますので、血中の酸素濃度が減少します。それを体が感知すると、乳酸が発生する代謝サイクルになるのです。
しかし、別に激しい運動をしているわけじゃないのにミドル脂臭がする…とお思いの方もいらっしゃると思います。
それは「血行不良」が原因。血の流れが悪くなることにより血中の酸素濃度が下がり、乳酸が発生しやすくなってしまっているのです。
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