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足の臭いに有効な重曹とは

更新日:2017.07.25
公開日:2014.07.24
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この記事の監修者
東京警察病院 医師 澤田彰史

重曹とは、正式名称を「炭酸水素ナトリウム」という、白い粉末状の物質です。消火剤や食品添加物として利用されており、安全・安価で、スーパーなどで簡単に手に入ります。さらに重曹には洗浄・脱臭効果があり、足の臭いにも有効です。

足の臭いは重曹で解消!

インターネットで検索すると、足の臭い対策に様々な方法が紹介されています。とても効果のありそうなものから、少し怪しいものまで…。その中には、「重曹」で足の臭いが解消できる、というものもあります。

重曹とは、正式名称を「炭酸水素ナトリウム」という、白い粉末状の物質です。消火剤や食品添加物として利用されており、安全・安価で、スーパーなどで簡単に手に入ります。

実はこの重曹には洗浄・脱臭効果もあります。キッチンの掃除などに重曹がよい、という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。この脱臭効果は、足の臭いにも有効なのです。

ただし、台所の汚れ落とし用の重曹には、界面活性剤や発泡剤が配合されているものもあり、肌に使うのには刺激が強すぎる場合もあります。重曹を買う前には使用用途に目を通し、肌に使っても安全なことを確認してから購入するようにしてください。

重曹が効くワケ

足の臭いの原因物質であるイソ吉草酸は弱酸性の物質です。これに対し重曹は弱アルカリ性ですから、酸を中和します。この中和効果が臭いを消してくれる大きな理由です。

また、重曹には吸水効果もあり、臭いを含んだ水分を吸着してくれます。中和効果ほどではありませんが、この作用も消臭に一役買ってくれているのです。

余談ですが、同じ悪臭でも、アンモニアなどのアルカリ性の物質が原因の場合は、重曹では中和できず、消臭されにくいという特徴があります。足の臭い以外では汗の臭いや生ゴミの臭いなどは酸性で、こちらは重曹の消臭効果が発揮されます。

重曹の実際の使い方

重曹は粉末状で売っており、そのまま使っても効果はありますが、水に溶かすとより使いやすくなります。足の臭い対策には重曹を水に溶かした「重曹水」を使いましょう。

重曹水の作り方はとても簡単です。

(1)密閉容器に水、またはお湯と重曹を入れます。分量の目安としては洗面器1杯に対し、まずは重曹小さじ1杯から始めましょう※。

(2)蓋をして、よく振ったらできあがりです。

※一般に売られている重曹はスキンケア目的で作られているわけではありませんので、あくまで自己責任になります。体質によっては皮膚への刺激が強すぎることことがあるため、小さじ1杯から始めるなど、少ない分量から少しずつ試すようにしましょう。

 

できた重曹水を洗面器にあけ、10〜15分ほど足浴をすると効果的です。できれば毎日行うとよいでしょう。重曹は安価なのでケチらずに使えるのも嬉しいポイントです。

重曹水をスプレーボトルに入れ、家に帰ってきたら靴にスプレーすると、翌日の朝に靴を履く頃には臭いが解消されます。

靴下が臭う時は、重曹水に一晩つけておくと臭いが消えます。重曹水につけたあとは、よくすすいでからいつも通り洗濯機で洗います。重曹水を洗濯機で使うと、重曹が内部で詰まり、故障の原因になりますので、靴下を洗う時は手洗いにしましょう。

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