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口臭が原因で考えられる病気(2)十二指腸潰瘍

更新日:2016.12.09
公開日:2014.05.21
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この記事の監修者
松下皮フ形成外科 院長 松下博明

胃液に含まれる塩酸が十二指腸に流れ込み、粘膜がただれてしまう「十二指腸潰瘍」も、口臭の原因になる病気です。そこで今回は、十二指腸潰瘍と口臭との関係や、十二指腸潰瘍を招く原因、予防方法などについてご紹介していきます。

十二指腸潰瘍ってどんな病気?

「十二指腸」は胃と小腸を繋いでいる消化器官で、胃から送られてきた食べ物を、胆汁や膵液でさらに消化するという働きをしています。

この十二指腸に、胃液に含まれる塩酸が流れ込み、粘膜がただれたり、えぐられたりするのが「十二指腸潰瘍」です。

みぞおち辺りに痛みを感じるので、胃潰瘍と症状が似ていますが、胃潰瘍が食後に痛みを感じることが多いのに対して、十二指腸潰瘍は空腹時や夜間に痛みを感じることが多いようです。また胸焼けやゲップ、吐き気や食欲不振などに陥ることもあります。

十二指腸潰瘍と口臭の関係

十二指腸潰瘍になると、消化不良を起こしやすくなります。すると食べた物が体の中に停滞してしまい、異常発酵して臭い物質が発生します。

この臭い物質が、血液中に取り込まれて全身をめぐり、肺にまで到達すると、息に混じって口から吐き出されるので、口臭が強くなるのです。十二指腸潰瘍が原因の口臭も、胃潰瘍のときと同様に、卵が腐ったような臭いの口臭がすると言われています。

十二指腸潰瘍を予防するために

十二指腸潰瘍の直接原因は、「ピロリ菌」という胃の粘膜などに生息する細菌だと言われています。また、ストレスや喫煙、食事などの生活習慣も症状を悪化させる要因になります。

特にストレスを受けると、自律神経のバランスが崩れて消化器官の血流が悪くなるので、粘膜が傷つきやすくなります。こういうときに、やけ食いややけ酒をすると、潰瘍が一気に悪化してしまう可能性があるので注意しましょう。日頃から食べたり、飲んだりすること以外のストレス発散方法を見つけておきたいですね。

食べ物では、脂肪分やタンパク質の多いものは消化に時間がかかるため、一度にたくさんとり過ぎないようにしましょう。また香辛料の多い食べ物やコーヒーや紅茶など、カフェインが多いものも、胃酸の分泌を刺激するのでとり過ぎに注意です。

病院での口臭治療については「口臭の病院での治療」をご覧ください。

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