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座ったときに気になるお尻にできた「しこり」

更新日:2023.06.05
公開日:2015.12.25
ドクター画像
この記事の監修者
メンズスキンケア大学編集部

お尻の「しこり」は、手が触れたり座ったりして偶然気づくことが少なくありません。ここではドクター監修の記事で、「しこり」の正体である粉瘤(ふんりゅう)について原因や症状、治療法について解説します。

座ったり手が触れたりすることで気づくお尻の「しこり」の正体は?放っておいても大丈夫なのでしょうか?気になるお尻の「しこり」ができる原因と治療法について解説します。

お尻にできる「しこり」のほとんどが粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤(ふんりゅう)とは良性腫瘍で、皮膚の下にできた袋に垢や皮脂がたまって膨れ上がっている状態を言います。ニキビとよく似ていますが、硬さのある「しこり」が確認できる場合は、粉瘤であることがほとんどです。しこりの中央には少しくぼみと黒い点があり、同じ場所に繰り返して発症することが特徴です。また、ニキビのように自然に治ることはほとんどありません。

粉瘤ができる原因は?

粉瘤ができる原因は明らかになっておらず、ケガなどで偶然にできる場合もありますが、突然しこりに気付くことが多いようです。毛穴の奥にある毛包に炎症が起きることで、皮膚の内側に表皮と同じ構造の袋ができます。

粉瘤が自然に消滅することはなく、垢や皮脂がたまり続けてしこりは大きくなります。しこりをぎゅっと指先で絞ると臭いのある白い油状のものが出てくることもあります。粉瘤自体に痛みやかゆみといったものは感じませんが、炎症がひどくなり赤身を帯びると痛みます。粉瘤はお尻のほか、顔や首、耳たぶ、脇の下、背中にできやすく、生来の体質で粉瘤ができやすい方もいます。

粉瘤の治療法

粉瘤は先述の通り、良性の腫瘍で悪性に変わることはほとんどありません。そのため、粉瘤に気づいても必ずしも治療を受ける必要はありません。ただし、粉瘤から細菌が侵入すると「感染(性)粉瘤」や「炎症性粉瘤」となり、治療が必要になりますので、見つけたら早めに対処しておくことが望ましいでしょう。

感染性粉瘤や炎症性粉瘤になった場合は、まず炎症を抑えるために表皮を切除して膿を外へ出したり、抗生剤を内服したりします。その後、炎症が落ち着いてから摘出手術を受けるというのが一般的です。しかし、クリニックによっては炎症している状態でも「くり抜き法(へそ抜き法)」という手術を用いて摘出するところもあるようです。

まれなケースですが、粉瘤だと思い切除してみたら別の腫瘍であったということもありますので、早めに診察を受けることをおすすめします。

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