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夏に注意するべき虫刺され〜蜂〜
蜂には、それぞれが単独で巣作りをし、群れを作らない単独生活性の蜂と、女王蜂を中心とした群れで巣を作り、集団生活を行う社会性の蜂の2種類があります。社会性の蜂の中で有名なのは、ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチです。社会性の蜂にとっては、針は巣を守るための武器です。
人を刺す蜂とは
ミツバチ、クマバチ、アシナガバチ、スズメバチ…蜂の名前を聞くだけで身震いがする人もいるのではないでしょうか。蜂と言えば、お尻に付いている針をまず思い浮かべるでしょう。実際に刺されたことのある人も多いと思います。
蜂には、それぞれが単独で巣作りをし、群れを作らない単独生活性の蜂と、女王蜂を中心とした群れで巣を作り、集団生活を行う社会性の蜂の2種類があります。蜂の中のほとんどが単独生活性で、社会性の種は蜂全体の5%ほどしかいません。
単独生活性の蜂は、手で触ったり、直接危害を加えたりしない限り、人を刺すことはありません。また、針が皮膚に刺さるほど固く発達していない種類がほとんどです。しかし、社会性の蜂にとっては、針は巣を守るための武器です。うっかり巣に近づいてしまうと、蜂の方から人間を襲ってくることがあるのです。
社会性の蜂の中で有名なのはミツバチ、アシナガバチ、スズメバチです。クマバチは一見怖そうですが、単独生活性の蜂なので手で握ったり叩いたりしない限り、人間を襲うことはありません。
ハチに刺されないために
蚊やブヨは人間の血液を栄養として蓄えるため、人を狙って刺すわけですが、蜂が刺すのは自分たちの巣を守るためですので、目的が違います。蜂の巣に近づかないようにすれば、蜂が人を刺すことはないのです。ただし、その分、巣の危険を感じた時の蜂の攻撃性は恐ろしく、集団で一気に襲い掛かってくることもあります。
蜂に刺されないためには、蜂の巣がありそうなところに近づかないようにするのが一番の対策ですが、ミツバチは巣の外壁を確保できるような狭い場所であれば、アシナガバチやスズメバチは、木の根元や枝の間、土の中などエサさえ確保できる場所であればどこにでも巣を作ります。
もし気付かずに巣に近づいてしまったら、できるだけ蜂を刺激しないよう、ゆっくり後ずさりをするように巣から離れましょう。
もし、自分の家に巣を作っているのを見つけても、巣を駆除したことがない人は触らない方がいいです。巣を刺激しなければ襲ってくることはありませんから、巣に近づかないようにし、速やかに自治体に相談してみましょう。駆除業者やボランティアを紹介してくれると思います。
蜂に刺されてしまったら
もし蜂に刺されてしまったら、第一にできるだけその場から遠くへ逃げます。蜂に刺されたということは、近くに巣がある可能性が高いからです。
安全な場所へ移動したら、まずは毒針を抜く必要があります。蜂の針は、人を刺すと腹から抜け、針の根元についた毒袋とともに皮膚に残ります。これを残したままにしてしまうと毒が体内に注入され続けてしまうことになります。
針を抜く時には、毛抜きで抜くか、流水で洗いながら払いのけるように取り除くようにしましょう。爪などで無理に取ろうとすると、逆に皮膚に入り込んでしまうことがあり、危険です。針を抜いたら、患部を指でつまんで毒を押し出すようにしながら流水で冷やします。蜂の毒は水溶性ですので、こうすれば体内に入ってしまう毒を最小限に抑えることができます。
毒を口で吸い出すという方法もありますが、もし歯周病などがあると、そこから体内に毒が入り込むことになります。昔はよく実践されていた方法ですが、現在ではしない方がよい、とされています。効率的に毒を吸い出すなら、ポイズンリムーバーを使うようにしましょう。
毒を吸い出したら、患部を流水で十分冷やし、虫刺され用の塗り薬(抗ヒスタミン剤)を塗り、様子を見ます。患部だけでなく全身が真っ赤に腫れあがっている、意識を失うなどの明らかな異常があれば、アナフィラキシーショックを起こしている可能性があります。そういう場合は、迷わず救急車を呼んでください。
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