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男性ホルモンが薄毛を引き起こすメカニズム
男性ホルモンの多い人は薄毛になりやすいといわれています。では、男性ホルモンが引き起こす薄毛とはどのようなものなのでしょうか?薄毛と男性ホルモンの関係と、そのメカニズムについて、ドクターの監修のもと詳しく解説します。
男性ホルモンが引き起こす薄毛のメカニズム
男性が薄毛になる原因にはさまざまなものがありますが、もっとも大きな原因とされるのが「男性ホルモン」の影響です。
ホルモンの役割は、環境や体調変化に対応できるよう、体の機能を刺激することです。男性も女性も、性別に関わらず両方の性ホルモンを持っています。
男性ホルモンである「テストステロン」が、毛乳頭や皮脂腺に存在する「5αリダクターゼ」という酵素によってより強力な「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変わると、薄毛が引き起こされます。テストステロンには毛を太くする作用がありますが、より強力なジヒドロテストステロン(DHT)が毛母の働きを弱めてしまうのです。
男性が悩む薄毛の多くは、このようなメカニズムによる「男性型脱毛症(AGA)」といわれるもので、思春期以降に急激に増える男性ホルモンの影響によって引き起こされるといわれています。
男性型脱毛症(AGA)の対策方法
男性ホルモンが原因で薄毛になってしまった場合には、どのような対策方法があるのでしょうか?一般的に行われている方法をご紹介します。
●5αリダクターゼを阻害する薬剤の服用
AGAは、男性ホルモンであるテストステロンが、5αリダクターゼによりジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることで起こります。薄毛治療内服薬であるフィナステリドには5αリダクターゼの作用を妨げる働きがあり、AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑えることができるとされています。
●植毛(外科的治療法)
植毛には自毛と人工毛があります。自毛では、男性ホルモンの影響を受けない後頭部の毛髪組織を薄毛部分に移植し、定着させる外科手術を行います。この場合は、一度植毛すれば髪が生え続けるため、効果は半永久的に持続するとされています。
●薬の塗布(外用療法)
“育毛剤”、“養毛剤”、“発毛剤”などがあり、それぞれで効能や作用には違いがあります。いずれも頭部の薄毛部分に塗布することで、髪の発育を促します。
今のところ、“育毛剤”や“発毛剤”と呼ばれるものに医学的根拠はなく、“可能性”を示すものにしかならないということを認識しておきましょう。また、死んでしまった毛根から髪が生えることもありません。確実な増毛を目指すのであれば、植毛が一番の方法と言えるかもしれません。
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