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加齢による薄毛は、止めることができない?
薄毛はさまざまな原因が引き金となって起こりますが、加齢もその原因のひとつと言われています。では、歳をとることで薄毛が進むのは、避けられないことなのでしょうか?ここでは、薄毛と年齢の関連性について、ドクター監修のもと説明します。
年齢による毛髪の変化
年齢とともに毛髪が薄くなるのは、老化現象です。
髪にも、皮膚と同じようにターンオーバーをくりかえすヘアサイクルがあります。成長した後、抜けることによって新しく生まれ変わるのです。ヘアサイクルの周期は2~6年です。2~5年かけて1本の毛に生成する成長期、生成が弱まる約2週間の退行期、脱毛を待つばかりの休止期を経た後、約3か月ほどで髪は自然に抜け落ち、新しく生え変わります。
若い頃は髪全体の約90%が成長期の段階で、次から次へと髪が成長していきます。しかし、年齢を重ねると成長期にあたる髪の数が減り、次第に細くまばらになっていきます。
髪の本数は約7~10万本とされていますが、この量は産まれる前の胎児の段階で決まっています。したがって、髪の本数を増やすことは不可能です。若い頃と同じような髪の量を保つには、良い状態を維持することが大切なのです。
男性の体毛や髪は20代をピークに老化していき、60歳を過ぎたあたりから薄くなっていきます。原因は、老化による細胞の働きの低下です。誰にでも現れる自然な現象ですが、食生活の改善や適度な運動の継続、十分な睡眠などにより、進行を遅らせることが可能といわれています。つまり、髪にもアンチエイジングが必要というわけです。
年齢によって違う薄毛の種類
加齢による薄毛は誰にでも起こりますが、中には20~30代という若年から薄毛に悩まされる人もいます。そこで、年齢によって違う薄毛の種類と特徴についてご紹介します。
●30代以下「若年性脱毛症」
思春期以降に始まり、進行します。額の生え際、頭頂部、あるいは両方から薄くなります。遺伝によるものが大きく、父親や祖父母にも同じような症状が見られることが多いです。
●40代以上「壮年性脱毛症」
毛周期(成長期、退行期、休止期)の中の成長期が短くなることで、毛包が小さく、毛は細く短くなります。男性ホルモンが関係しているといわれます。
●60代以上「老人性脱毛症」
加齢と共に細胞の活性は鈍り、新しい細胞を作る力が衰えてしまいます。これにより、頭髪に限らず体全体の毛が薄くなります。老化現象のひとつです。
このように、薄毛の症状や特徴は人それぞれです。解決方法も、発毛、育毛、増毛、植毛とさまざまあります。詳しくは「植毛と増毛の違いとそれぞれのメリット・デメリット」をご覧ください。
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