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お尻ニキビに有効な薬

更新日:2016.12.09
公開日:2014.10.20
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この記事の監修者
千春皮フ科クリニック 院長 渡邊千春

顔用のニキビ薬では「お尻ニキビ」が治らない可能性があります。そんなとき は、(1)抗生物質の塗り薬を使用する、(2)ビタミン剤を飲む、(3)漢方薬を 飲むなど試してみましょう。いずれもニキビケアに有効な手段です。

顔用のニキビ薬が効かないことも

お尻ニキビができたとき、顔用のニキビ薬を塗っても改善がみられない場合があります。これは、顔とお尻とで皮膚の厚さが違うためです。顔は皮膚が薄く、ニキビ薬を浸透しやすいのですが、お尻の皮膚は分厚いので薬の有効成分を浸透しにくい傾向にあります。

そこで、今回はお尻ニキビに有効な薬をご紹介します。

抗菌剤の塗り薬を使う

お尻ニキビができたとき、強い殺菌効果が期待できる抗生物質を配合した塗り薬が効果的です。主な抗生物質は、「ダラシン」「ゲンタシン」「アクアチム」「アクロマイシン」などです。細菌がタンパク質を合成するのを防ぎ、ニキビの原因となるアクネ菌や黄色ブドウ球菌の繁殖を予防します。さらに、ニキビの炎症や化膿を治す働きもあります。

しかし、長期的に抗生物質を使用すると、細菌が薬剤耐性をもち、抗生物質が効かなくなることがあるので注意が必要です。また、アレルギー体質の方は抗生物質アレルギーを発症することもあるので、医師と相談して薬を服用しましょう。

ビタミン剤を飲む

赤色の軽度のお尻ニキビは、肌の血行が悪くなってできていることがあります。ビタミン剤を飲み、肌の新陳代謝を高めることで、改善する場合もあるので試してみてください。肌の血行がよくなると、分泌腺の働きが正常になり、ニキビが出来にくい肌になります。

とくに、摂取したいビタミン類は、「ビタミンA」「ビタミンB2」「ビタミンC」「ビタミンE」などです。これらは、野菜やレバー、乳製品に多く含まれています。

漢方薬を飲む

“お尻ニキビができやすい”“ニキビが治っても、同じところに何度もできる”。このように、ニキビができやすい体質の方に適している薬は漢方薬かもしれません。

漢方薬は、ホルモンバランスを整えることで皮脂の分泌を適量にしたり、皮膚の免疫力を高めたりする効果が期待できます。そして、体本来の自然治癒力を高め、ニキビができにくい体質へと整えます。

漢方薬は、薬局やドラックストアでも購入できますが、その種類はさまざま。国内の製薬会社が取り扱っている数は約160種ですが、漢方の本場・中国にいくと80万種ほどあるそうです。

体質に合ったものを処方しないと効果がみられないため、専門家に相談して適正な漢方薬を処方してください。1週間~数週間後には、お尻ニキビが目立たないツルツルの肌になっているはずです。

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