嗅いだ人によって感じ方が異なる加齢臭

加齢とともに強くなる加齢臭ですが、実際にはどのような臭いがするものなのでしょうか？

加齢臭としてよく例えられるのが、「古本のような臭い」、「ロウソクのような臭い」、「油のような臭い」というものです。人によっては、「カメムシの臭い」や「スイカの皮の臭い」、「チーズのような臭い」と感じる人もいるようです。

このように、加齢臭は嗅いだ人によって感じ方が違うものです。しかし、いずれにしてもいい臭いとは言えません。マイナスの印象を与えてしまわないためにも、できるだけ抑えるよう努力した方がいいでしょう。

臭いの正体はノネナール

独特の臭いを放つ加齢臭ですが、特有の臭いを発生させる原因となるのがノネナールという物質で、皮脂の中にある脂肪酸が酸化することで作られます。皮脂の中に存在する物質が原因で引き起されるため、常に清潔を保ち、皮脂を取り除けば加齢臭を防げると思っている方も多いようですが、実は清潔にしているだけでは加齢臭を防ぐことはできません。

なぜなら、清潔にするだけでは、一時的に皮脂を落とすことはできても、完全に取り除くことはできないからです。皮脂は、皮膚を保護するなど、人体にとってなくすことのできないものなので、絶えず分泌されます。そのため、皮脂を完全に体から取り除くのは不可能なのです。

また、加齢臭の原因物質であるノネナールは、衣服についてしまうとなかなか落とすことができないといわれています。しかも、洗濯をしても落ちない強力さ。そのため、加齢臭が気になる方は洗濯の仕方にも気を配る必要があります。

特に注意すべきなのが、スーツやコートなど、毎日洗うことのできない衣類です。自分では大丈夫と思っていても、周囲の人には不快感を与える臭いが染みついているかもしれません。洗えない衣服は消臭ケアをおこない、こまめにクリーニングに出すなど、定期的にお手入れすることをおすすめします。