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夏に注意するべき虫刺され~ダニ~
夏場に刺されやすい虫のひとつに「イエダニ」があります。イエダニに刺されると、激しい痒みが何度もぶり返すのが厄介です。そこで今回は、そんなイエダニに刺されたときの対処法やイエダニの駆除方法などを、医師の監修のもとご紹介していきます。
夏に刺されやすいイエダニとは?
夏場に刺されやすい虫といえば、蚊を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、もうひとつ忘れてならないのが「ダニ」の存在です。ダニには、さまざまな種類のものがいますが、家で被害に遭いやすいのは、「イエダニ」です。これは、ネズミに寄生する種類のダニで、ネズミが巣を捨てたり、死んだりして、血を吸う相手がいなくなると、人の血を吸うこともあります。
蚊の場合は、ブーンという不快な羽音を立てながら近寄ってくるので、存在に気づきやすいものですが、イエダニの場合は、寝ている間に寝具に潜り込んで血を吸うので、ダニがいることに、なかなか気づけません。また、症状が現れるのも、刺されてすぐではなく、1~2日経ってからです。でも、イエダニに刺されると、激しいかゆみを伴う赤い湿疹ができ、数日から10日ほどは症状が続きます。
イエダニは、皮膚のやわらかい部分を好んで噛む習性があるので、下腹部や脇腹、太もも・腕の内側などに、赤くてかゆみを伴うブツブツができている人は注意しましょう。
イエダニに刺されたときの対処法
イエダニに刺されると、激しいかゆみが、いつまでも頑固に続くので、ついつい掻きむしってしまいたくなりますが、強く掻いて肌を傷つけてしまうと、そこから細菌が入り、二次感染を起こすことがあります。短期間できれいに治すためには、できるだけ早い段階で、炎症を抑える「ステロイド成分」が入った塗り薬をつけ、患部を掻かないように心がけましょう。
ダニを駆除するために
また、そもそもダニに刺されないためには、ダニの宿主であるネズミの駆除をし、その死骸や巣を除去することが重要です。その上で、室内の掃除をこまめに行うこと。また寝具やソファーも丸洗いするか、難しいなら定期的に掃除機をかけるようにしましょう。さらにダニは、湿度が高いところを好むので、室内の風通しを良くしておくことも大切です。こうした対策を行っても、ダニの被害に遭うようなら、ダニ退治用の燻煙(くんえん)殺虫剤を使うのも良いでしょう。
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