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肌に吸収されやすい、ビタミンE誘導体配合の化粧品
ビタミンE誘導体は、抗酸化作用を持つビタミンEをより肌に浸透しやすくするために作られた化合物です。ここではドクター監修の記事で、ビタミンE誘導体の特長とニキビにもたらす効果について解説します。
ビタミンE誘導体とはアンチエイジングの効果があるビタミンEを化粧品に効率的に配合するために登場した成分です。ビタミンE誘導体の成分にみられる特長とニキビへもたらす効果について解説します。
ビタミンE誘導体とは?
ビタミンE誘導体は、ビタミンEに手を加えた成分で皮膚の中に存在する酵素によってビタミンEに変化します。ビタミンEは強い抗酸化作用が認められており、肌の細胞が酸化されるのを防ぐアンチエイジング物質です。化粧品をはじめ、医薬品、食品、酸化防止剤などに広く用いられており、トコフェロールとも表記されます。
しかし、化学的に不安定で非常に酸化しやすく、さらに肌への浸透力も弱いため、化粧品の成分としては十分な効果を出せません。ビタミンE誘導体は、このような課題を解決した化合物で、化学的に安定し高濃度を保ったまま化粧品などに配合できるすぐれた成分なのです。
ビタミンE誘導体がニキビにもたらす効果とは?
ビタミンE誘導体の主な作用である「炎症抑制作用」、「抗酸化作用」、「保湿作用」について解説します。
(1)炎症抑制作用
ビタミンE誘導体には炎症物質であるプロスタグランジンE2を抑制する作用があります。そのため炎症を起こしている赤いニキビの赤みを鎮める効果が期待できます。
また、紫外線にあたっても炎症の一因となる「過酸化脂質」の量が増えないため、赤ニキビの改善が期待できます。
(2)抗酸化作用
非常にすぐれた抗酸化作用があり、活性酸素による肌の酸化を抑さえる働きがあります。ニキビの原因であるアクネ菌は「コプロポルフィリン」を分泌しますが、これは紫外線を受けることで大量の活性酸素を発生して皮脂を酸化させて、「過酸化脂質」に変えることが分かっています。これにより炎症したニキビの治りを遅らせるのですが、ビタミンE誘導体を用いることで過酸化脂質の発生を抑えることができます。
(3)保湿作用
角質層の乾燥を防いで保湿することでニキビの発生を抑えます。ビタミンE誘導体によって肌のバリア機能である角質層のセラミドが増え、外部の刺激から肌を守ることができるためニキビ予防にも効果が期待できます。
アクネ菌によって炎症を起こしている赤いニキビにはビタミンE誘導体の効果は期待できると言えるでしょう。
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