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若年性脱毛症と壮年性脱毛症の違い
AGA(男性型脱毛症)の中には、若年性脱毛症と壮年性脱毛症と呼ばれるものもありますが、この2つの違いとはどのようなものなのでしょうか?ドクター監修のもと、若年性脱毛症と壮年性脱毛症について説明します。
※“若ハゲ”という言葉は、若い頃から髪が薄くなっている状態を指す“若年性脱毛症”の別称とされていますが、実は、この“若年性脱毛症”という言葉も、ある種の脱毛症状を指す正式病名ではありません。ただし、どちらも広く認知されている言葉であるため、この記事ではあえて使用しています。
若年性脱毛症と壮年性脱毛症はどう違う?
※AGAについて詳しくは、『AGA(男性型脱毛症)とは?』をご覧ください。
若年性脱毛症と壮年性脱毛症の違いは、AGAが発症する年齢にあります。一般的に、10代~30代前半で発症するケースを若年性脱毛症、30代後半~50代にかけて発症するケースを壮年性脱毛症と呼ぶといわれています。日本人の場合は、20代~30代にかけて兆候が現れ、40代で完成するケースが多く、10代での発症はまれだといわれています。
ちなみに、若年性脱毛症と壮年性脱毛症という呼称は正式なものではありません。上述のように、AGAの発症年齢に合わせて、便宜上そのように呼び始めたというだけです。
若年性脱毛症と壮年性脱毛症の治療方法
前述したように、若年性脱毛症と壮年性脱毛症はAGA(男性型脱毛症)などの別称であるため、治療は主にAGAの治療方法ということになります。
AGAは、一度発症すると自然に治癒することはなく、放っておくと薄毛はどんどん進行してしまいます。また、生えるのをやめてしまった毛穴から再び毛を生やすことも、ほぼ不可能といわれています。そのため、AGAの治療は、薄毛の進行を食い止めるケアとなります。ケア方法には、育毛剤などを利用したセルフケアから、育毛サロンや毛髪クリニックの利用などが考えられますが、早期対策を考えるのであれば、やはりクリニックでの治療がおすすめです。
AGAの治療を行っているクリニックには、皮膚科やメンズ系の美容外科、毛髪専門クリニックなどがあります。施設によってアプローチの方法は異なるため、どのような治療を行っているのかを事前にリサーチしたうえで受診するようにしましょう。
クリニックで行われる主な治療法には、プロペシアやミノキシジルなどによる薬物治療や、成長因子を頭皮に注入して毛髪の成長を促進させるHARG療法やグロースファクター再生療法などがあります。プロペシア(フィナステリド)とミノキシジルは、日本皮膚科学会の男性型脱毛症におけるガイドラインでA評価(行うよう強く勧められる)を受けているため、現在ではもっとも効果的なAGAの治療法と考えられています。HARGなどの再生療法については、今のところはっきりとしたエビデンスは得られていないとされており、注入するカクテル(成長因子や髪に良いとされる成分を混ぜたもの)に配合される成分もクリニックによって異なるため、その効果は一概には言えない部分があります。
また、治療ではありませんが、確実に髪を生やす方法として「自毛植毛」という方法もあります。薄毛があまり進んでいない場合は、薬物治療などで進行を遅らせる方法も効果的ですが、かなり進んでしまった場合には、植毛という方法がもっとも有効だと思われます。AGAの進行状況によって適切な治療方法は変わってきますので、自分に合った治療方法を選択するようにしましょう。
※自毛植毛について、詳しくは自毛植毛ってなに?をご覧ください。
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