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頭皮が油臭い。その原因は皮脂の過剰分泌

更新日:2017.03.22
公開日:2015.08.14
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この記事の監修者
大井町皮フ科形成外科 院長 千代倉友博

頭皮の臭いというと、油臭い嫌な臭いを思い浮かべますが、これは皮脂の過剰分泌が影響しています。そこでドクターの監修のもと過剰に分泌された皮脂が臭うメカニズムや、頭皮の皮脂の分泌量が増える原因などをご紹介していきます。

男性

どうして頭皮の皮脂は臭うのか?

頭皮の臭いというと、油のような独特な臭いがしますが、これは、地肌から分泌された皮脂が関係しています。しかし、顔に浮き出ている皮脂をぬぐって、その臭いを嗅いでみればわかりますが、私たちの肌から分泌されている皮脂は、本来であれば、何も臭いがしません。それなのに、なぜ頭皮の皮脂は、悪臭を放つようになるのでしょうか?それは、皮脂の分泌が過剰になることが原因です。

皮脂が臭うメカニズム

皮脂というと、ベタつきやテカり、毛穴の詰まりなど、悪い印象ばかりが目立ちがちですが、本来は、とても重要な役割を持っています。その1つは、皮膚や髪の毛に、うるおいやなめらかさを与えて保護すること。そしてもう1つは、皮膚を弱酸性に保ち、雑菌の繁殖を抑制することです。

しかし、皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に詰まった皮脂が酸化したり、皮脂をエサにしている雑菌が繁殖し、その雑菌が脂肪酸を排出したりすることによって、油臭い臭いがするようになります。また、雑菌によって頭皮が刺激されると、ターンオーバーが乱れてフケが出やすくなり、フケをエサにして、さらに雑菌が増え、余計に臭いが増すという悪循環にも陥るのです。

頭皮の皮脂の分泌量を増やす原因

でも、どうして頭皮の皮脂の分泌量が、そんなに増えすぎてしまうのでしょうか?まず第一に考えられるのは、髪の洗いすぎです。ベタつきや臭いが気になると、とにかく皮脂を落とそうと、1日に何度もシャンプーをしたり、洗浄力の強いシャンプーを使ったりしてしまいがちです。しかし、皮脂は頭皮にとって必要なものなので、落としすぎると、頭皮を守るために、体は皮脂の分泌量を増やしてしまうのです。

また、脂っこいものや甘いもの、アルコールの取り過ぎ、不規則な生活、ストレス、睡眠不足なども、皮脂の分泌を過剰にする原因になります。

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