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頭皮の乾燥が気になったときに試したいシャンプーとは
加齢やストレスなどの内部環境や、空気が乾燥する季節といった外的影響を受けて、頭皮は乾燥しやすくなります。頭皮が乾燥しているときには、どんなシャンプーを選べばいいのでしょうか。ドクターの監修のもと詳しくご紹介します。
乾燥に効くシャンプーとは
シャンプーは洗浄成分によって、大きく3つにわけられます。
硫酸塩系
洗浄力がとても高く、頭皮や髪へのダメージも強くなります。泡立ちがよく、素材の価格が安いので、安価なシャンプーに多く使われています。ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸などが代表的な成分です。
石けん系
洗浄力が非常に高いのですが、生分解性にすぐれ環境にやさしいという特徴があります。また、アルカリ性のためごわつきやきしみを感じやすくなります。
脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウム、石けん素地などが代表的な成分です。
アミノ酸系
洗浄力は比較的穏やかなので、頭皮や髪へのダメージが少ないといわれています。頭皮が乾燥したり、敏感になっているときにはアミノ酸系シャンプーがおすすめです。また、泡立ちが弱く、コストも高いという特徴があります。グルタミン酸やアラニンなどが主流です。
乾燥やかゆみがないときであれば、硫酸塩系や石けん系を使用しても問題ないかと思いますが、これらは洗浄力が高いので、皮脂や角質を取りすぎる心配があります。シャンプーによってドライな頭皮がさらに乾燥し、外部からの刺激を受けて、炎症を起こすといったトラブルを避けるためにも、乾燥が気になる人はアミノ酸系を使うようにしましょう。
ただし、アミノ酸系シャンプーは頭皮にやさしいといっても、すすぎが不十分であれば、トラブルの原因になる場合もあります。シャンプーは顔や体を洗う前に行うことで、体にシャンプー剤がついてしまっても、きちんと洗い流すことができます。
詳しくは『頭皮に良いシャンプーの選び方』をご覧下さい。
半身浴で血行をよくし、毛穴が開いた状態でシャンプーしたほうが、より皮脂汚れが落としやすくなります。また、シャンプーする前にシャワーで汚れを落とす予洗いをして、その後にシャンプーをよく泡立ててから洗うようにしましょう。
乾燥がひどくなり、アミノ酸系シャンプーでも刺激を感じるような場合は、シャンプーの回数を減らしてみましょう。それでも解決しない場合は、皮膚科を受診されることをおすすめします。
頭皮が乾燥するのはなぜ ?
頭皮の乾燥は、もともと肌が乾燥しやすい体質だったり、空気が乾燥していたりすることでも起こりますが、いちばんに考えられるのは、シャンプーの影響です。市販されているシャンプーのほとんどは、「高級アルコール系シャンプー」というもので、合成界面活性剤が使用されています。高級アルコール系シャンプーは泡立ちが良く、高い洗浄力を持つのが魅力ですが、肌がデリケートな人が使うと刺激が強すぎたり、必要な皮脂まで洗い流してしまったりして、頭皮の乾燥を招く原因になってしまうのです。詳しくは『頭皮に良いシャンプーの選び方』をご覧下さい。また、フケが気になるからといって、何度もシャンプーをしたり、ゴシゴシと力をこめて頭皮をこすりすぎたりするのも、頭皮の乾燥の原因になります。
頭皮の乾燥がフケの原因に
フケというときちんと洗っていないベタベタした髪の毛に出るイメージがありますが、頭皮の乾燥が原因のものもあり、これを「乾性フケ」といいます。乾性フケの特徴は、乾いていること。サラサラした細かいフケが肩にたくさん落ちるなら、このタイプのフケだと考えて良いでしょう。私たちの頭皮は、本来であれば適度な皮脂に覆われ、肌内部の水分が蒸発したり、外部の刺激に晒されたりしないように保護されています。また皮脂によってコーティングされることで、頭皮が弱酸性に保たれ雑菌の繁殖も抑えられています。しかし何らかの理由で皮脂の分泌が少なくなり、頭皮が乾燥すると頭皮のバリア機能や水分保持力が低下してしまいフケが出やすくなるのです。
フケを抑えるためのシャンプー選び、3つのポイント
では、具体的にはどのようなシャンプーを選べばいいのでしょうか?
ここでは、ポイントを3つに絞り、ご説明します。
余分な皮脂のみを落としてくれる、適度な洗浄力のシャンプーを選ぶ
皮脂は落としすぎても乾性フケの原因となりますし、逆に洗浄力不足だと湿性フケとなってしまいます。必要な皮脂は残しつつ、余分な皮脂のみを落としてくれるシャンプーを選ぶことが重要です。
人それぞれ頭皮が乾燥しがちだったり、脂分が多かったりしますので、自分の頭皮の状態に合わせた洗浄力のものを選びましょう。
シャンプーの洗浄力は、シャンプーに配合されている洗浄成分に左右されます。洗浄成分は頭皮への刺激とも強い因果関係があります。
頭皮への刺激の少ないシャンプーを選ぶ
一般に販売されているシャンプーの洗浄成分は「高級アルコール系」というもので、洗浄力は強いものの頭皮への刺激も強く、頭皮の状態によっては合わない場合も多いようです。
もし正しくシャンプーを使っていてもフケが改善されないようなら、洗浄成分を確認してみてください。
頭皮を正常な状態に保ってくれる成分が入っているシャンプーを選ぶ
上記の洗浄成分の選び方に加え、フケ対策のケア成分が配合されているものを選べばさらに万全です。
「ペパーミント」は、フケの原因となる菌に対する抗菌作用が報告されています。また、「クロレラ」も細胞の新陳代謝を高める効果や保湿効果があり、フケ対策に効果があると言われています。
フケが気になる方は、こういったプラスアルファの成分も合わせてチェックするとよいでしょう。
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