使っているシャンプーが頭皮の原因に？

きちんと髪を洗っているのに、頭皮の臭いが気になるという人は、使っているシャンプーを見直してみるのも良いかもしれません。

頭皮は、皮脂と汗が混じり合ってできた「皮脂膜」でコーティングされていることで、弱酸性に保たれて、雑菌の繁殖が抑えられたり、外部の刺激から保護されたりしています。しかし、洗浄力が強すぎるシャンプーを使っていると、余分な皮脂だけでなく、皮脂膜まで洗い流してしまうことがあるのです。すると、失われた皮脂膜を補おうとして、皮脂の分泌が過剰になり、それが毛穴に詰まって酸化したり、皮脂を栄養源にする常在菌が増えすぎたりすることで、嫌な臭いが発生してしまいます。

頭皮の臭い改善にオススメのシャンプーは？

シャンプーには、いくつか種類がありますが、私たちが、ふだんドラッグストアなどで、よく目にしているのは、「高級アルコール系シャンプー」というものです。このタイプのシャンプーには、石油系の合成界面活性剤が配合されており、泡立ちや洗浄力が高く、安価で入手しやすいという魅力がありますが、人によっては、洗浄力や刺激が強すぎる場合があります。

そこで、こうした一般的なシャンプーを使っていて、頭皮の臭いが気になるという場合は、「アミノ酸系のシャンプー」に、変えてみると良いでしょう。こちらのタイプのシャンプーは、合成界面活性剤の構造の中にアミノ酸が含まれているので、洗浄力がマイルドで、頭皮や髪にやさしいという特徴があるのです。

成分表で確認を

アミノ酸系シャンプーかどうかは、シャンプーのボトルに記載されている「成分表」で確認できます。成分表は、含まれている量の多い順に並んでおり、どのシャンプーも、基本的には、先頭に「水」が記載されています。アミノ酸系シャンプーの場合は、3〜10番目に「グルタミン酸」「グリシン」「アラニン」とあるのが特徴です。一方、高級アルコール系シャンプーの場合は、「ラウレス硫酸～」「ラウリル硫酸～」などと記載されています。

ただし、アミノ酸系シャンプーに変えても、シャンプーの方法やすすぎ方などに問題があると、頭皮の臭いは改善しづらいものです。正しい洗髪方法は、「頭皮の臭いをすっきりさせる正しいシャンプーの仕方」のページでご紹介しているので、そちらも、ぜひ参考にしてください。