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育毛サプリメントに含まれる成分(1)プラセンタ

更新日:2016.12.09
公開日:2014.11.04
ドクター画像
この記事の監修者
アイランドタワークリニック新宿院 院長 坂本有孝

栄養価が高く美容効果に優れていることで有名なプラセンタですが、実は毛髪に対しても、育毛効果を発揮する成分としても注目されています。ドクター監修のもと、プラセンタの種類や、プラセンタがもたらす育毛効果と副作用について解説します。

成長因子を増殖させるプラセンタ

プラセンタとは胎盤の意味を持つ英語ですが、化粧品などに含まれているプラセンタは胎盤そのものではなく、哺乳類の胎盤から抽出した成長因子や栄養素のことを指しています。その栄養価の高さから、健康食品や美容成分など、さまざまな分野で使用され、研究も続けられています。

このプラセンタが持つ“成長因子を増殖させる働き”が、育毛にも効果があるとされています。成長因子はさまざまな細胞の増殖に関わる物質であるため、毛母細胞の細胞分裂により成長する毛髪にも大きな影響を与えると考えられているわけです。

また、プラセンタは血行促進効果にも優れているため、頭皮の血流を改善し、毛根へ栄養を届きやすくする効果も期待できると考えられています。

プラセンタの種類

プラセンタには、豚や馬、羊、ヒトなどの動物由来のものと、植物由来のものが存在します。それぞれについて、具体的に見ていきましょう。

●ヒトプラセンタ
ヒトプラセンタとは、人間の胎盤から抽出されたプラセンタのことです。ヒト由来のプラセンタは医療用としての使用しか認められていないため、病院での治療にのみ利用することができます。

●豚プラセンタ
現在もっとも活用されているのが、この豚の胎盤から抽出された豚由来のプラセンタです。豚と人は異種移植が検討されるほど構造的に相性のいい間柄であるため、豚由来のプラセンタと人由来のものは効果の面からみれば、それほど違いはないとさえいわれています。

●馬プラセンタ
馬プラセンタは、馬の胎盤から抽出されたプラセンタです。一番の特徴は、含有しているアミノ酸量の多さで、その量は豚プラセンタの約300倍といわれています。また、成長因子も豊富で、他のプラセンタに比べて栄養素の量が圧倒的に多いといわれています。

●植物プラセンタ
植物には胎盤は存在しませんが、哺乳類の胎盤のように、ミネラルやアミノ酸などの栄養素を豊富に含む胚座という部位を植物プラセンタと呼んでいます。ただし、プラセンタと呼ばれているものの、哺乳類由来のプラセンタとは得られる効果や含まれている栄養素は異なるため、別物と認識した方がいいかもしれません。

プラセンタは副作用がほとんどない成分といわれていますが、ごくまれに柔便、腹痛、胃もたれ、かゆみ、血圧の上昇、ニキビ、むくみといった症状が現れる場合があるといわれます。また、肝心の育毛効果については、まだはっきりとしたエビデンスがあるわけではないため、約束することはできません。ただ、“万能薬”とも呼ばれるものであるだけに、その効果に期待したい気持ちは大きいですね。

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