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口臭が原因で考えられる病気(6)歯周病

更新日:2016.12.09
公開日:2014.05.21
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この記事の監修者
松下皮フ形成外科 院長 松下博明

口臭の原因になる病気の中でも、もっとも多く認められているのが「歯周病」です。でも歯周病とは一体どんな病気なのでしょう? そこで今回は、歯周病の症状や原因、予防法などをご紹介していきます。

歯周病ってどんな病気?

歯周病は、歯を支える土台となる組織に起こる病気の総称で、段階によって「歯肉炎」と「歯周炎」に分けられます。

初期の段階である「歯肉炎」は、歯茎が炎症を起こして赤く腫れ上がり、歯磨きをしたときに出血があります。症状が進行して「歯周炎」になると、歯茎の炎症が進んで溝ができ、歯を支えている骨が溶け始めます。

そして歯茎がブヨブヨになって膿が出るようになるので、口臭が強くなるのです。そのまま治療しないで放っておくと、歯がグラつくようになり、最終的には歯が自然に抜け落ちてしまいます。

歯周病の原因は?

歯周病の原因になるのは、「歯垢(プラーク)」という白くて柔らかい沈着物です。歯垢は口の中の細菌が食べ物のカスをエサにして増殖したもので、1mgの歯垢の中に10億個もの細菌が棲みついていると言われています。

粘着性があるので、うがいをした程度では取れず、歯と歯茎の間などに溜まりやすい傾向があります。取り除かずに放っておくと、唾液に含まれるカルシウムを吸着して硬くなり、「歯石」に変化しますが、歯石になってしまうと、歯磨きをしても取り除くことができません。

そして、歯石の中や周りに、更に細菌が入り込み、歯周病を進行させてしまいます。

歯周病を予防するには

歯周病を予防するには、歯垢を除去することが第一です。そのためには、毎日きちんと歯磨きをすることが欠かせませんが、歯ブラシだけでは、歯と歯の間に付着した歯垢まではなかなか取り除くことができません。歯磨きの際は、歯間ブラシやデンタルフロスなども利用するようにしましょう。

ていねいに歯磨きをしているつもりでも、歯ブラシの届きにくい部分は磨き残してしまいがちです。また、歯垢が歯石になってしまうと、自分で取り除くことはできません。歯周病を予防するためには、定期的に歯科医院で、歯垢や歯石を取ってもらうようにしましょう。

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