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水虫の原因とは

更新日:2017.06.07
公開日:2014.06.26
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この記事の監修者
松下皮フ形成外科 院長 松下博明

水虫の原因菌である白癬菌は、高温多湿を好みます。足は靴下や靴を履くため、白癬菌にとって繁殖しやすい環境ができてしまい、水虫ができやすくなります。また、汗や汚れなどで足の表面がアルカリ性の環境になってしまうことも、白癬菌が繁殖しやすい状態になります。

水虫は菌の繁殖が原因

水虫は、「白癬菌」という真菌(カビの一種)が皮膚に寄生し、角質層に侵食することによって起こります。白癬菌は手や体にも感染しますが、9割以上は足です。足は靴下や靴を履くため、白癬菌にとって繁殖しやすい環境ができてしまうのがその理由です。

白癬菌は、ヒトの髪の毛や爪・角質、動物の毛や鱗などに含まれるケラチンというタンパク質を栄養源にしています。白癬菌の中にも30種類以上あり、土の中に住む「土壌好性菌」、動物に寄生する「動物好性菌」、ヒトに寄生する「ヒト好性菌」に分けられますが、水虫の原因になるのはほとんどが「ヒト好性菌」です。

白癬菌に感染するメカニズム

白癬菌はヒトからヒトへうつります。水虫の人から剥がれ落ちた皮膚の中に残ってしまった白癬菌が、その皮膚経由で別の人に感染していくのです。感染経路としては、家族で共有している絨毯や畳・バスマットや、温泉での共有のスリッパ、プール・スポーツジムなど素足で床を歩く機会がある施設などが挙げられます。

ただし、白癬菌に触れたからといってすぐさま感染し、水虫になってしまうことはありません。白癬菌に感染する条件としては、皮膚にうつった白癬菌が洗い流されずに皮膚の中に入り込み、なおかつ白癬菌が繁殖しやすい足の環境が揃ってしまった場合です。

白癬菌が繁殖しやすい環境とは

白癬菌は高温多湿の環境を好みます。湿度が70%以上、温度が15℃以上の環境で勢いよく増殖を始めます。靴を履いた時の足の指の間の温度は30℃以上になり、湿度は95%を超えます。白癬菌の好む環境となり、足が水虫になりやすい原因なのです。

また、汗や汚れなどで足の表面がアルカリ性の環境になってしまうことも、白癬菌が繁殖しやすい状態になります。毎日きちんと入浴し、肌の表面を弱酸性に整えていれば白癬菌の繁殖を防ぐことができます。

自分の足が水虫になりやすい環境なのかどうか、以下の項目でチェックしてみましょう。

・足を清潔に保てていない
・毎日長時間靴を履き、足がムレた状態であることが多い
・家でも靴下を履いて過ごすことが多い
・家族に水虫の人がいる
・汗をかきやすい体質である
・糖尿病・免疫不全などの持病があり、免疫力が弱っている

以上の項目に多く当てはまる方は、水虫になりやすい足の環境になってしまっています。水虫の予防・改善のため、ひとつずつ解消していきましょう。

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