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汗疹(あせも)とは

更新日:2017.06.07
公開日:2014.08.18
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この記事の監修者
かくた皮膚科クリニック 院長 角田美英

近年、大人にも増加している汗疹(あせも)。じつはかゆみを伴わない「白いあせも」と、かゆみを生じる「赤いあせも」の二種類が存在します。それぞれに異なる対処法、また、あせもが出来るのを防ぐ予防法をご紹介します。

汗疹(あせも)は子供しかかからない?

子供のころ、大量に汗をかいた後に汗疹が出来て、親に薬を塗ってもらったという経験がある人も多いのではないでしょうか。

汗疹は、大人になるに従って発症する頻度は減少していく傾向にありますが、近年の高温多湿の気候や、クールビズの導入でオフィスの空調が高めに設定されることなどが原因で、増加傾向にあります。

汗疹ができるメカニズム

そもそも汗疹はどのようにして出来るのでしょうか。まず原因となるのは大量に汗をかくことです。

汗が排出される汗管という道が閉塞した状態になると、汗は皮膚の外に出ることができずに皮膚の内側に漏れ出して、小水疱・小丘疹を出現させます。ほとんどの場合、かゆみはありませんが、湿疹を併発した場合にかゆみを伴います。

水晶様汗疹と、紅色汗疹とは

水疱が出現した部位などにより、汗疹は主に二種類に分けられ、それぞれ対処方法が異なります。

(1)水晶様汗疹 : 白い汗疹

日焼け後や発熱後に、透明の小水疱が密生して出現したものです。水疱は自然に破れ、薄い皮がはがれて数日以内に治るので、特別な治療は必要ありません。しかし、汗をかいたらタオルなどで拭き取ったり、シャワーで流すことを心がけないと、再発を繰り返してしまいます。

(2)紅色汗疹: 赤い汗疹

高温多湿の環境下などで、長時間汗をかいたり、ベルトの下など湿気がこもりやすい場所に生じるもので、米粒大ほどまでの赤い丘疹が密生して出現します。湿疹の併発がある場合が多いため、かゆみを伴い、発汗すると刺すような痛みを感じることもあります。男性の場合は額や、お尻にも現れる傾向が強いです。

対処法としては、弱ステロイド軟膏を塗り、就寝中もクーラーをつけたままにしておくことをオススメします。

汗疹の予防方法

汗疹を予防するための基本は、なるべく発汗を抑えることです。高温多湿の環境を避ける、通気性のよい服を着る、適切にクーラーを使用するなど、日常的に汗をかきすぎないように気をつけることで予防に努めましょう。

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