ここでは、AGA対策に効果的と言われる育毛剤についてご紹介します。

AGAに効果的な育毛剤とは？

育毛剤の効果を実感できるかできないかは、AGAの進行状況によると言えます。毛が細くなっている状態であれば、育毛剤によりAGAの進行を遅らせる可能性はありますが、死んでしまった毛根の再生は不可能です。

また、AGAの主な原因は男性ホルモンの影響によるものなので、男性ホルモンに直接働きかける育毛剤でないと効果を実感することはできません。

AGAはテストステロンという男性ホルモンが、5αリダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン（DHT）という男性ホルモンに変換され、このDHTが毛乳頭細胞にある受容体と結合することにより、発毛が抑制されて起こる薄毛症状です。つまり、このAGAのメカニズムを阻止できなければ、改善させることは難しいということです。

AGAを改善するためにはDHTの産生をいかに抑えるかが重要といえます。

ジヒドロテストステロン（DHT）の産生を抑えるには？

DHTの産生を抑制するには、まず、DHTを産生する原因物質「5αリダクターゼ」を制御する必要があります。

育毛剤の中には5αリダクターゼを抑制する効果が期待されるものも多く流通しているので、代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

●フィナステリド

飲む育毛剤と呼ばれているプロペシアの主成分がこのフィナステリドです。5αリダクターゼの働きを阻止する作用があるとされ、国によって認可されている唯一のAGA改善薬でもあります。

●アボダート

アボダートはフィナステリド同様、飲むタイプの育毛剤で前立腺の治療薬として開発されたものです。5α-リダクターゼにはI型とII型があり、プロペシアがII型の5αリダクターゼにしか効果を発揮しないのに対して、アボダートはI型とII型、両方に作用する働きを持つのでプロペシアより効果が期待できるとして注目されている成分です。しかし、日本ではAGAの処方薬として認められていないので、アボダートを処方できる病院は限られています。

この他にも、亜鉛やノコギリヤシといった成分も5α-リダクターゼの抑制に効果が期待できるとされています。育毛剤でAGA対策を行なうのであれば、こういった5α-リダクターゼの抑制に効果の期待できる成分が配合されたものを選ぶことが重要です。