AGA(男性型脱毛症)治療薬、プロペシアのメリットとデメリット
更新日:2016/12/09 公開日:2014/11/12
- この記事の監修ドクター
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アイランドタワークリニック 名古屋院院長
對馬彰利先生
プロペシアとは?
プロペシアは、世界60カ国以上で承認されており、日本においても厚生労働省から認可されている唯一のAGA治療薬として、薄毛外来や皮膚科などでもっとも多く処方される薬です。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、AGAの原因であるジヒドロテストステロン(DHT)を作りだす還元酵素「5αリダクターゼ」を阻害する作用があるといわれ、これによりAGAの進行を遅らせることができるとされています。フィナステリドは、日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン」でも、推奨度Aランクに位置づけられ、「男性症例に内服療法の第一選択薬として用いるべきである」とされています。
プロペシアのメリット
プロペシアの最大のメリットは、科学的に効果が認められているという点。プロペシアの効果を研究した結果では、1年間の投与により58%、2年間で68%、3年間で78%の改善効果がみられたと報告されています。
プロペシアのデメリット
化学的にAGAの改善効果が認められているプロペシアですが、デメリットもあります。それは、プロペシアでは「発毛」や「毛根再生」はできないということ。つまり、プロペシアはAGAの進行を遅らせることはできても、発毛が止まってしまった毛穴から新たに毛髪を再生させることは不可能というわけです。プロペシアの効果は、AGAの影響によって早く抜け落ちるはずだった毛髪のヘアサイクルを整え、成長期間を長くする事で、今現在残っている毛髪を太く長くすることです。
また、服用の効果を実感するためには、最低でも6か月以上の継続が必要です。AGAの治療は基本的に保険適用外のため、通院にも処方薬にもかなりの費用がかかります。
AGAに悩む男性の救世主的な存在であるプロペシアですが、このようなデメリットもあることを忘れないようにしてください。服用する際には、メリットとデメリットをきちんと把握して、後悔のない選択をしましょう。
薬を使わない方法にも、増毛や植毛などがあります。詳しくは「植毛と増毛の違いとそれぞれのメリット・デメリット」をご覧ください。
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