用途によって違うメンズかつらの種類

たくさんの種類やタイプがあるメンズかつらですが、使用する人の用途によってもいろいろな種類に分けられます。

●ファッションアイテムとして使用するかつら

一般にメンズウィッグと呼ばれるもの。基本的には人工毛で作られていて、使用者は既製品を購入するケースが多いです。他のかつらに比べ、値段がかなり安いのも特徴です。

●薄毛をカバーするかつら

サイドとバックの毛量が多い場合は部分かつら、全体的に薄くなっている場合は全かつらを主に使用します。より自然に見せるために人毛で作られることが多く、頭部の形や地毛と合わせるため、オーダーメイドで作る人も多いです。

●医療用かつら

用途は薄毛をカバーするかつらと変わりませんが、頭皮への刺激が少ないことが特徴です。また、抗がん剤治療を受けている場合は毛量が変化するため、サイズ感を変動させられる作りになっているものもあります。

装着方式の種類

かつらはズレることのないよう頭部にしっかりと固定しますが、その装着方式もさまざまです。

●ピン留めタイプ

地毛とかつらをピンで固定するタイプです。

●両面テープタイプ

頭皮とかつらをテープで固定するタイプです。

●頭皮密着タイプ

毛髪をつけたマイクロフィルムネットを頭皮に密着させ、自毛のように見せるタイプです。

●編み込みタイプ

地毛にかつらを編み込んで装着するタイプです。

毛の材質の種類

毛の材質は見た目のイメージに大きく影響するため、やはりさまざまな種類があります。メリット・デメリットを見極め、適切なものを選択することが大切です。

●人毛

人間の毛髪を使用したかつらです。

・メリット……人毛なので自然。ヘアアレンジもできる。

・デメリット……痛みやすい。価格が高い。違和感が出る場合も。

●人工毛髪

化学繊維を主成分としてつくられたかつらです。

・メリット……ヘアセットが簡単。軽い。安い。

・デメリット……痛みやすい。熱や摩擦に弱く、毛先が縮れる。

●ミックス

人毛と人工毛髪を混ぜ合わせて作ったかつらです。

・メリット……人毛より安く、丈夫。

・デメリット……人毛より自然度、なじみ度は劣る。

他にも植毛によって薄毛を目立たなくすることができます。詳しくは「最新の植毛技術。自毛植毛の特徴と問題点」をご覧ください。