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医師に聞いた!自毛植毛のメリット・デメリットとは
自毛植毛は、後頭部や側頭部に生えている毛を薄毛が気になる部分に移植していく外科手術です。ほかの薄毛治療にはない大きなメリットがありますが、やはりデメリットもあります。自毛植毛のメリットとデメリットについてドクター監修の記事で説明します。
自毛植毛のメリット
「自毛植毛」とは、後頭部や側頭部にしっかり生えている毛を、薄毛が気になる部分に移植する施術のことです。最大のメリットは、移植した髪が定着すれば、自分の髪として生涯生え続けるという点。もちろん、髪の毛には寿命があるため、ある程度成長すれば抜け落ちますが、他の髪と同じように、また新しく生えてきます。そのため、自毛植毛は施術後のメンテナンスがほとんど必要ありません。
男性型脱毛症(AGA)のケア方法には、プロペシアなどの治療薬の服用やHARG療法など、さまざまな方法がありますが、どちらも継続しなければならないケアでありますし、何よりも100%の効果が期待できません。自毛植毛は、維持費のかからない、唯一の確実な増毛法と言えるのです。また、自分自身の髪を移植するため、髪の色や髪質がまわりの髪になじみやすく、仕上がりが自然であるというメリットもあります。
自毛植毛のデメリット
メスを使って頭皮を採取するFUT法の場合は、採取した部分の頭皮がなくなるため、大量の髪を採取することは不可能です。(採取した部分の頭皮は、縫い合わせます。)つまり、採取する量には限りがあるということです。このようなことから、一般的に、施術回数は多くても3回までとされています。また、メスを使うことから、移植元の後頭部や側頭部には傷跡が残ります。メスを使わずに、直径1mm以下の細いチューブで髪の毛を頭皮ごとくり抜くFUE法の場合は、大きな傷は残りませんが、白い小さな点状の傷跡は多数残ります。
自毛植毛で移植した髪は、一旦抜け落ちてから術後3か月後くらいで産毛として発毛し始めます。生え揃うまでには半年以上かかるため、即効性があるとは言えません。
さらに、頭皮の痺れやまぶたの腫れ、一時的な脱毛(ショックロス)などが起こる場合もあります。ただし、これらはすべて一時的なものなので、特に心配する必要はありません。
日本では自毛植毛の普及が遅れていることから、植毛文化が発展している欧米よりも手術にかかる費用が高いというデメリットもあります。特に、FUE法は高度な技術が必要とされるため、FUT法と比べてもコストが高くなります。
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