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期間が気になる。植毛の施術跡はどのくらいで消える?
自毛植毛の手術をすると、ドナー採取した部分に傷ができますが、その傷は術後どれぐらいで目立たなくなるものなのでしょうか?ドクター監修のもと、メスを使う手術とメスを使わない手術に分けて、傷が治るまでの期間について解説します。
メスを使う自毛植毛の場合
自毛植毛とは、後頭部や側頭部の髪の毛を頭皮ごと採取して、薄毛が気になっている部分に移植していく外科手術です。
現在もっとも一般的な手術方法は、メスを用いる「FUT法」というものです。この方法では、まず後頭部や側頭部の頭皮をメスで細長い帯状(もしくは紡錘形)に切り取り、切り取った部分の頭皮を縫い合わせます。そのため、切り取った部分には、太さ2mmほど(厚み)の線状で傷が残ります。
縫合した傷跡は、手術後にまず赤く硬くなります。赤みは2~3か月ほどで少しずつ引いていき、個人差はありますが、だいたい6か月ほどすれば落ち着きます。傷跡が完全に消えることはありませんが、1年もすれば、よく見なければ傷があると確認できないくらいの状態になるといわれています。ただし、慣れていないドクターが行うと、幅の広い傷跡となってしまうこともあります。また、後頭部は髪が下向きに生える部位なので、髪の長さが2cm以上あれば、髪の毛に隠れてしまいます。
ただし、FUE法の場合はクリニックごとに技術の差が大きいため、安易に行うと傷が目立ってしまう可能性があります。クリニック選びは慎重に行うようにしましょう。最近では、傷の太さを1mm程度まで抑えられる「トリコフィティック縫合法」というものもあるので、傷跡をなるべく小さくしたいという方は、この方法を採用しているクリニックの利用をおすすめします。
メスを使わない自毛植毛の場合
自毛植毛には、メスを使わない「FUE法」という施術法もあります。メスの代わりに直径約1mm以下の吸引パンチを使って毛包単位ごとに頭皮をくり抜き、ドナー採取していくというものです。
FUE法の場合、ドナー採取でつく傷は非常に小さいため、縫合しなくても自然に塞がります。そのため、傷の治りも早く、数日もすれば落ち着きます。しかし、全く傷が残らないというわけではありません。直径約1mmほどの、白く丸い点状の傷跡は多数残ってしまいます。ただし、これもほとんど気にならない傷跡ですし、坊主や刈り上げなどの極端に短い髪型にしない限りは髪の毛で隠れます。
FUE法の中には、吸引パンチを医師の手作業ではなく機械で操作するもの(電動パンチによる吸引方法)もあり、これを「ダイレクト法」と呼びます。この場合は、手作業によるFUE法よりもキレイにくり抜くことができ、使用するパンチの直径も極小であるため、傷跡はほとんど残らないとされています。残った小さな傷跡も、FUE法と同様、術後数日で落ち着きます。
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