育毛剤は効果が実感できない場合もある

毛髪トラブルを引き起こす原因は人それぞれ。また、育毛剤の持つ効果も育毛剤によって異なります。つまり、毛髪トラブルを引き起こしている原因に適した育毛剤を選ばなければ効果を得ることはできないということです。

ここでは、トラブルの原因別に適した育毛剤のタイプを紹介します。

●AGA（男性型脱毛症）によるもの
AGAの原因のひとつと考えられているのが、ジヒドロテストステロンという物質です。このジヒドロテストステロンは、テストステロンという男性ホルモンが5α－リダクターゼという酵素の働きによってジヒドロテストステロンに変換されます。つまり、AGAに対する効果を期待するのであれば、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する5α－リダクターゼの働きを阻害する効果のある育毛剤を選択する必要があります。

●栄養不足によるもの
毛髪はケラチンというタンパク質で構成されています。良質なタンパク質や体内でアミノ酸をケラチンに合成する亜鉛が不足すると毛髪の生成にも影響が現れます。栄養不足による脱毛が疑われる場合は、毛髪に必要な栄養を補うタイプの育毛剤を選ぶ必要があります。

●血行不良によるもの
毛髪をつくり、成長させるためには毛髪に必要な栄養素を毛根に届ける必要があります。毛根へ栄養素を運ぶ役割を担っているのが血液です。頭皮が血行不良を起こしていると毛根へ栄養が届かず抜け毛や成長不良の原因になりかねません。血流が悪いと感じている場合は、血管拡張作用のあるものや血行を促進する効果のある育毛剤を選択するようにしましょう。

育毛剤はあくまでサポート役

育毛剤は育毛をサポートするためのものです。使用したからといって効果が出るとは限りません。効果の出方には個人差があり、効果を実感できる人とできない人がいるのも事実。育毛への効果をうたっている育毛剤でも、過剰な期待は禁物です。

●育毛剤の効果が出にくい人のタイプ
トラブルの原因に適した育毛剤を選択していなければ、効果を得ることはできませんが、きちんと原因に適したものを選んでいても満足に効果を得られないこともあります。以下に当てはまる人は効果が出にくいと言えます。

・頭皮環境が悪い

・食生活が乱れている

・生活が不規則

・諦めるのが早過ぎる

育毛剤の効果を高めるためには、髪の毛の生える健康な体であることが重要です。体が不健康のままではいくら育毛剤を塗布しても意味がありません。食生活や生活習慣を見直すことも育毛には重要なのです。